−−追い切りはどこに主眼を置きましたか?
古賀慎調教師「連闘明けの中2週と間隔が詰まっているので、乗り手には気持ち良く走らせてくれと指示を出したが、いい動きだった」
−−それにしても、この春は2連勝と目覚ましい活躍ですね。
古賀慎師「オーシャンSは直線で前が窮屈になり冷や冷やしたけど、そこから抜け出してきた瞬発力は素晴らしかった。持ち味を余すところなく発揮できた結果が2連勝につながりました。スティンガーの下(半弟)で、もともと期待していた馬がようやく本格化しましたね」
−−これで千二は2戦2勝となりました。
古賀慎師「当初は上(スティンガー)のイメージが強く、千四から千六を中心に使ってきた。そこでも上手な競馬をしているが、ベストは千二と確信しました」
−−コンビの横山典騎手は「どん底からはい上がり、短期間でGIを使えるまでになった」と感無量の面持ちでした。
古賀慎師「どん底というのは、新馬戦(13着)に乗って骨折した苦い経験を指しているのでしょう。それから、園田競馬(5戦4勝)を経由して、中央に戻ってきたわけですから」
−−最後に意気込みをお願いします。
古賀慎師「少し前まで条件クラスだった馬を、GIの舞台に立たせられるのは幸福なことだし、調教師冥利に尽きます。強敵ぞろいで楽観はできないけど、人馬の勢いは誰にも負けないと思っています」