この日、ヤン・ソウクップと対戦した京太郎。序盤から距離をとって相手の攻撃を封じると2Rの終盤に右フックを交わして、右のショートでダウンを奪った。これで完全にペースを握ると、3Rに勝負を仕掛け、相手がワンツーを打ち込んできたところにカウンターの右クロスを叩き込み、勝負を決めた。
リングネームを前田慶次郎から京太郎に改名後、初の試合で完勝。「これで(GP)開幕戦に出る資格はあると思う」と自信をみなぎらせた。
一方、キックを捨てパンチのみで勝負に出た西島には厳しい現実が待ち受けていた。
“アラフォー戦士”ピーター・アーツの左右のローキックで徹底的に下半身を狙われ、パンチの間合いに持ち込むことが出来ない西島。近づいたかと思うと、ヒザ蹴りで潰されてしまう。
3Rに入ると、下半身への集中砲火でガードが甘くなったところに左ハイキックを被弾し、ダウン。最後は右ローキックで力尽きた。
ホロ苦いK-1デビューとなった西島は「懐が深くて遠いところから蹴りが飛んできました。手が出せませんでした」と完敗を認めた。
試合後、谷川貞治イベントプロデューサーからは「やっぱりボクシングだけでは勝てないので、K-1を覚えてきてほしいっていうのは切なる願い」と勧告を受けた。