山本は5月に大腸がんの手術を受けていたことを先月発表した。昨年11月から腹部の痛みがあったものの、かぜ薬とアルコールで気を紛らわせていたという。しかし、5月に激痛に見舞われ病院に行くと「7センチのがんでした。もっと早く病院に行って検査していたら、小さなポリープで済んだかもしれない」と自らの行いを悔い改め、早期発見の大切さを世間に訴えた。
山本というと、1967年夏に山口県(当時:西中国)代表として甲子園に出場した経験を持つ高校球児である。高校卒業後は演歌歌手を夢見て上京し、職を転々とした。肝臓を壊しやむなく帰郷したが、22歳で再び上京。スナックの“ドサ周り”を2年間続け、たまたま店に来た作曲家の浜圭介に誘われ芸能界入りした。
1974年、「伊達春樹」の芸名で『夜霧のあなた』でデビューしたが、パッとせず早くも窮地に立たされた。意を決して、歌手・北島三郎に弟子入りを志願。十数回繰り返した後に、北島から「鞄持ちになれ」と告げられた。以降2年間、北島の付き人を務め、76年に本名に改めた。
1980年、当時30歳の山本は歌手生命をかけ『みちのくひとり旅』をリリース。81年に歌番組に出演すると大きな反響を呼び、ようやく大ヒット。同年末の『NHK紅白歌合戦』には初出場を果たした。同曲は130万枚を記録、今なお語り継がれている名曲であり、北島ファミリーの旗頭的存在となった。
山本には下積み時代を支え、生活を共にしたモデル歴のある糟糠(そうこう)の妻がいた。だが、一躍スターになった山本の同棲がマスコミに発覚し、1987年2月に結婚。翌月に長女で歌手の琴乃、後に次女が誕生した。
多くを語らない山本だが、2015年5月、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に出演。妻に跳び蹴りを食らったエピソードを激白した。
「(妻に)悪いことをしたから蹴られるんです」という山本。理由は、「浮気ですよ」と暴露した。「絶対にバレていないと思って帰ったら、バレとるんですよ」。妻は山本に容赦なく制裁を加えたそうだ。
なぜバレたかは不明というが、妻に対して「許してくれんのやったら、ワシ出て行くけぇって」と傲慢な態度を示したようだ。これまで「浮気は3回見つかったよ」と口外し、2回目以降は山本が帰宅するなり、妻が離婚届を突き出してきたと激白した。
「スター街道まっしぐらの山本が、当時の歌番組で“ふんどし一丁”姿で熱唱したのは有名。男らしく、ルックスの良さで女性ファンが激増し、女遊びも派手になっていったそうです。男気あふれる山本ですが、恐妻家として知られています」(芸能関係者)
ネット上では、浮気を繰り返す山本に「カッコイイ」などと賞賛の声が出た。若者からも憧れの存在となり、バラエティ番組をはじめ情報番組のコメンテーターとしても歯に衣着せぬ物言いで注目を集めている。
しかし、一時期こんな噂もあがっていた。
「面倒見のいい山本は芸能界でも慕われていますが、2014年3月に女優・酒井法子との熱愛説が飛び交いました。覚せい剤取締法違反で逮捕された酒井の支援を買って出ましたが、その親密さから“不貞”と疑われ、栃木・那須高原の別荘で酒井との密会を地元住民に目撃されたという噂が出ました。真相は不明ですが、当時妻は乳がんで闘病中だったはずです」(芸能ライター)
芸能界で大御所の座に君臨する山本、いろんな意味でほどほどを保ちつつ、今後もご意見番としてズバズバと芸能人を叱咤してほしいものだ。