前シリーズの9・26横浜大会で小島に敗れ、王座から陥落してしまった高山。GURENTAIとしてもこれまで全日本内に存在する10本のベルトの内9本を独占していたが、アジアタッグ王座に続き、一気に2つのタイトルを失ったことで、第一党の座から引きずり降ろされてしまった。
だが、その一方で発足したばかりの小島政権には、早くも逆風が吹き始めている。帝王がこんなおいしい状況を黙って見ているわけがない。高山は憎き小島について「それだけ人望がないってことなんじゃないの? もしかしたらF4の内部からも信頼されてないんじゃない(笑)」と、徹底的にこき下ろす。
さらに、諏訪魔が小島徹底批判したことを知ると「諏訪魔は何シリーズもかけて挑戦権を手にした。小島はその余韻を残さないで挑戦権をかっさらっちゃったからね。まあ、認めないならたたき潰せばいいと思うよ」と、ベルト奪還のススメを説いた。
帝王からまさかの激励を受けた諏訪魔は「小島、船木もそうだよ。上の世代全部ぶっ潰してやる。これからはオレらの世代でやっていきます」と世代交代を誓っており、このエールを力に発奮するはず。
王座からは陥落したものの、憎きチャンピオンへの“口撃”を続ける高山。ベルトこそ失ってしまったが、その存在感がいまだ衰えることはない。虎視眈眈(たんたん)と巻き返しの機会を狙っている。高山の今後から目が離せない。