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「毎週火曜日はTruthの日」。次期GWCシングル王座挑戦権は誰のものに?

 現在、ガッツワールドプロレスリングの主導権を握っているのは、ヒール側のユニットである「デビルワールド」である。社長である梁和平、代表であるガッツ石島がユニットに参加し、ガッツワールド内で最も権威のあるGWC認定シングル王座を保持しているのもガッツ石島なのだ。
 構成員として主に活躍しているのはチェ・餃子マン、角刈海坊主、デビル・インベーダー、新たに参加したCHANGOとアミーゴ鈴木。他にもプロレスリング・アライヴの末吉利啓、MIN∀MIがいる。パワー、技巧派を揃えているデビルワールドは攻撃、防御の面でも優れ、更に揺るがない鉄壁の絆を持っている。正規軍としてはかなりやっかいな存在である事は確かだ。

 10月26日に行われたTruth#12の第1試合、新規構成員のCHANGOが梁和平と対戦するシングルマッチが組まれたが、梁はこれを「査定試合」とし、CHANGOがどれだけデビルワールドに忠誠を誓っているかを試した。試合開始直後CHANGOに対して「リング中央で寝ろ」と言う梁。しかしフォールに入った梁を跳ね除けたCHANGOは反撃を開始、忠誠どころか反逆の狼煙を上げるかに見えたが、結果は梁が外道クラッチを決めてフォール勝ち。改めてデビルワールドに忠誠を約束したCHANGO。こうしてまたデビルワールドの結束が深まったのであった。

 メインイベントでは前回Truth#11で吉野達彦に不覚を取ったガッツ石島がチェ・餃子マンを率い、敗北の原因となったSTYLE-E那須晃太郎と吉野にタッグを組ませて対戦した。成り行き上タッグを結成した吉野と那須であったが、わだかまりは残ったまま。戦前、那須は「今回はタッグを組むけど、これはガッツ石島から直接勝ちを取ってシングル王座に挑戦するためのきっかけに過ぎません」と言う。吉野も那須の乱入があったとはいえ現シングル王者から文句の無いピンフォール勝ちを収めたこともあり、一気にシングル王座挑戦への道を駆け上がる事になる。

 ところがそう上手くいかないのがデビルワールドという存在。リング外にはセコンドの梁和平、そしてCHANGOが就く万全の体制で試合に臨んだ石島&餃子マンのコンビ。持ち味のパワーを駆使して急造タッグの吉野&那須に襲い掛かる。一発の破壊力は大きい吉野だが、タッグマッチとなると自軍のペースを掴むには少々弱いところがある。更に今回のパートナーは那須。当然チームプレーも無く、タッチをする際でも掌でなく肩や背中を思いっきりひっぱたいて交代する有様。これでは鉄壁のチームワークを誇るデビルワールドに対抗する事は無謀であった。
 何とかツープラトンのドロップキックを石島に叩き込んで反撃の糸口を掴みたかった吉野&那須であったが、不利な状況になるとデビルワールドのチームワークが光りだす。石島がレフェリーのバーブ佐々木の注意をひく間に梁・CHANGOが相次いでリング内に上がる。串刺し攻撃の後に繰り出したスーパー・パワーボムは、吉野の後頭部がリバウンドしてしまう程の衝撃。吉野はこのダメージが尾を引いたのか、必殺のアスリートジャーマンもカウント2で石島に返され、前回のシングルマッチで大きなダメージを与えた旋回式のDDTもノーザンライト・スープレックスで返されてしまう。最後は餃子マンのドクターボムから石島が投げっ放し&正調のデーモンボム2発を立て続けに繰り出して吉野にフォール勝ち。前回の屈辱を完勝で晴らした結果となった。

 一気にシングル王座挑戦に上り詰めたかった吉野であったが、この敗戦により王者石島の勢いをつける結果となってしまった。もう正規軍に敵はいないと判断した石島は、12月4日に行われるガッツワールド旗揚げ6周年記念試合のメイン、シングル王座への挑戦者を梁和平に指名。デビルワールド同士のゆる〜い試合を記念大会のメインイベントにしようとする。ところがここに割って入ったのは何と那須晃太郎! 「吉野には負けたがまだ自分にも挑戦権は残っているはず」と再度シングル王座への挑戦を宣言。黙っていられないのは吉野達彦。「タッグでは負けたけどシングルでは勝っている。自分にも挑戦の権利はある」と主張。そこに当日のセミファイナルで田村和宏&マスクドミステリー組に勝利し、結果を出したダイスケが改めて挑戦をアピールすれば、田村和宏が「挑戦権を無くしたはずなのにまだ挑戦したいと言い張る、そのゲスな根性が気に入らない! ダイスケに挑戦させる位なら俺が挑戦してやる!」と割って入り、リング上は混沌となる。
 そこで王者ガッツ石島の提言。「言い出してきたこの4人と梁社長を加えた5人で5WAYマッチをやって、最初に勝ち抜けた選手に挑戦権を与える」という前代未聞の難題を突きつけた。何とも破天荒な展開となってしまったが、ともあれ次回の5WAYに勝てばシングル王座への挑戦権が与えられる。どんな形にせよ勝てば官軍なのだ。
 当事者の5人に話を聞いてみると…。

 梁和平 「いかに他の奴らを出し抜いて一抜けするか。出し抜きはデビルワールドが得意とする戦術。さすが石島だ」
 ダイスケ 「首の皮一枚残ったこのチャンスをものにして、絶対挑戦権を勝ち取ります! いや、ホントで」
 吉野達彦 「12月4日は俺が挑戦すると言ってチケットを売りました。嘘つきにはなりたくないので絶対勝ちます!」
 田村和宏 「ダイスケ、いや、ダイスケベって奴が気に食わないので、奴が挑戦するくらいなら俺が挑戦する!」
 那須晃太郎 「勝てば挑戦権ゲットだよ! やってやるって!」

 五者五様の意気込み。誰が勝ってもおかしくない状況にあるこの5WAY。それを見守る形となる王者・石島は、

 「誰が勝っても俺の防衛は変わらないし。一番いいのは(梁)社長が来て、デビルワールド全員でAKB48みたいにジャンケン大会やって、センターが王者になるという。それができれば6周年どっちらけになると思って。それまではみんな熱いいい試合をしてもらって、最後にじわ〜っと落とすという。
 正規軍2人、STYLE-E2人、そして社長。俺は社長を完全サポートして勝たせるから。正規軍とSTYLE-Eがもめれば、逆にこっち(デビルワールド)に入りたいって奴も出てくるかも知れない。ある意味あれは罠。5WAYという名の罠だから。最終的には全部が仲間割れをして、俺たちがおいしい所を持っていくだけだから。じゃあなっ!」

 10月も終わりに近づき、Truthも始まってから3か月が経過しようとしている。ここに来て週に1回の興行を行う重要性が形になってきたように思えた。以前は月に1回のペースで興行を打っていたガッツワールドだったが、週に1回の興行を重ねていくうちにストーリーの繋ぎがスムーズになってきている。本興行に向けてガッツワールドの芯の部分を見せていくというコンセプトは的を射ている。
 だが悔しい事に伸び悩む観客動員数。昨今のファンは会場に出向いて生観戦をする事を控えている状態。何とかそのファンの足を向けさせる事はできないのだろうか。
 ビッグマッチに向けて勝負をかけはじめたガッツワールド。12月4日に行われる旗揚げ6周年記念大会は、旗揚げ大会を行った思い出の新木場にて行われる。その集大成とも言えるGWCシングル選手権試合の挑戦者となるのは果たしてこの5人のうち誰になるのか?様々な意味でも注目してみたい。
(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))

◆『Truth#12』
2010年10月26日(火)
会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観客51人)

<メインイベント 吉野達彦エースへの道100番勝負第11戦 タッグマッチ 30分1本勝負>
○ガッツ石島&チェ・餃子マン(12分25秒 エビ固め)●吉野達彦&那須晃太郎【STYLE-E】
※デーモンボム 吉野通算3勝8敗。

<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>
○ダイスケ&山本SAN(11分27秒 片エビ固め)田村和宏【STYLE-E】&●マスクドミステリー ※スライディングD

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○梁和平(5分34秒 外道クラッチ)●CHANGO

◆『Truth#13』
2010年11月2日(火)開場:19:00/開始:19:30
会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』

<メインイベント 次期GWC認定シングル王座挑戦者決定5WAYマッチ 時間無制限>
梁和平 vs. ダイスケ vs. 吉野達彦 vs. 田村和宏【STYLE-E】 vs. 那須晃太郎【STYLE-E】
※最初に勝った選手が勝ち抜けとなる変則ルール。勝者は12月4日(土)に行われる新木場大会メインイベントのGWC認定シングル選手権試合の挑戦者となる。

<第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ガッツ石島&チェ・餃子マン vs. 清水基嗣&小川内潤【SECRET BASE】

【チケット情報】
前売り2000円/当日2500円
月間パスポート(11月中Truth#13〜16全ての大会が観戦可能):自由席6000円/指定席7000円(購入者が座席を指定できる)

※11月23日(火)は祝日の為、Truthは行われませんのでご注意下さい。
前売りチケット、その他のお問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。

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