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DREAM サップは集金ファイター!?

 ボブ・サップが4日に都内ホテルで「DREAM.11スーパーハルクトーナメント準決勝」(6日、横浜アリーナ)の意気込みを語ったが、その一方で年内6戦の強行日程を組んでいることが発覚。周囲から皮肉な見方も出ている。

 無差別級の最強を決する同トーナメント1回戦でミノワマンに敗れたサップだが、準決勝に勝ち上がったゲガール・ムサシの負傷欠場のため、急きょ代打参戦が決定。この日は対戦するソクジュを「ビーストが大きな象だとしたらヤツは蚊」と虫けら扱いし「こうやって叩き潰すのみさ、ガッハッハ」と必勝を誓った。
 相変わらず威勢は良いものの、ここのところ結果が伴っておらず、ビッグマウスも決まり文句にしか聞こえなくなってきている。某プロモーターは「DREAMの後に何試合も予定を入れているようですが、まずは結果。無理せずケガせず試合数をこなして稼ぎたいのかもしれませんが、彼は強くてナンボでしょう。ミノワマン戦のタップは早すぎたし、今回も全力かどうかはいささか疑問。嫌な予感がします」と明かす。確かにサップの試合数はハンパではない。今大会後は大忙し。試合翌日の7日には香港でキックボクシングの大会があり、来月は20日に中国、25日にもフランスでキックの試合をこなし、12月に入ってからも16日にアフリカ、さらにはオファーがあれば大みそかの「Dynamite!!」だってある。
 これだけの試合数をこなすことについて、サップによれば「コーチから試合がたくさん入ってるほうがオマエの試合はエキサイティングだって言われたから」とのこと。だが、年末まで格闘技6戦に加えてプロレスも10・20韓国と11・3IGFの2大会を予定している強行軍。
 今回蚊に例えたソクジュにやられているようでは、試合やりすぎ“集金ファイター”と疑念を抱かれても仕方がない。

◎桜庭の相手は超記念
 「DREAM.11」に緊急参戦することになった桜庭和志の対戦相手が、米国で活躍する現役プロボクサーのルビン“ミスター・ハリウッド”ウィリアムズに決まった。
 プロ戦績38戦29勝(16KO)のウィリアムズは、2005年にIBF世界スーパーミドル級王座に挑戦したほどの経歴を持つ。元世界ランカーで、得意の右のパンチには逸話があり「ミーのパンチを食った相手は星が見えるらしい。だからミーはミスターハリウッドって呼ばれているのさ」という。しかもMMA初挑戦ながら「ミーは頭の良いファイター。パンチをうまく使って勝つ」と言ってのける大胆不敵なボクサーだ。
 初の総合マットで通用するかは未知数だが、今年はまだ1試合もしていない桜庭には脅威だ。

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