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キャバ嬢が生まれる瞬間(13)〜加齢臭を嗅ぎたくてキャバ嬢になった女〜

 初実なな(仮名・20歳)

 人って臭いにとても敏感な生き物だと思う。もしも自分以外の人が異臭を放っていたとしたら距離を置きたくなるのは当然だし、近くにいたら気分が悪くなっちゃう。だからこそ人に嫌悪感を与えないよう自身のケアは怠らないようにするよね。でも臭いの好みというのは人それぞれ。誰かに対してそれが気分を害すような臭いであったとしても、ほかの誰かにとっては、たまらなくドキドキさせちゃう臭いっていっぱいあると思う。

 それが私にとっておじさんお加齢臭なんだよね。みんな加齢臭を消したいとか言ってるけどそんなの絶対やめてほしい。あんないい臭いはほかにないよ。興奮っていうか、嗅いでるととても落ち着くんだよね。加齢臭が嫌いな人は口臭だとか、汗くさい臭いや、おじさんのイメージを一緒くたにして捉えちゃってるんだと思う。ちゃんと冷静になって臭いだけ嗅いでみたら案外悪くないかもよ?

 昼の職場に40代後半の見るからにしょぼくれたおじさんがいるんだけど、抜群の加齢臭を放ってる。しかも背も低いから後ろ通った時にとても嗅ぎやすいのがグッド。キスとかは絶対嫌だけど、近くでずっとクンカクンカしていたいし、ビニールに入れて持ち帰りたいぐらいだもん。でもそんなこと絶対に言えない。同僚の女の子の目もあるしこの話は会社では話したことないかな。

 それで私はキャバクラ嬢になった。だっておじさんがいっぱい来店するし、みんな喜んで臭いを嗅がせてくれる。まず最初に席に着いたとき、「わたし、実は、おじさん加齢臭が大好きなんです…」って言うと、お客さんはうれしそうに「じゃあ嗅いで見る?」って言ってきてくれる。だから私は体を捻らせて、隣に座っている男性の片方の肩に両手をかけて、首筋あたりをクンクンってずっと臭いを嗅いでる。

 お店の人も私が加齢臭フェチってことを伝えてあるからその光景を見ても、驚かないんだよね。クンクン嗅ぐことに集中してるとお話もあまり出来ないから「いっぱい嗅いじゃってごめんなさい」って言うと「もっと嗅いでていいよ」って言ってくれて甘えちゃう日々。今後はもっと色んな人の加齢臭を嗅いで、キャバ嬢一の加齢臭マニアになりたいって思ってます!

(取材・構成/篠田エレナ)

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