まず関西では最大の10馬房を確保した中村厩舎が6勝、2着4回(連対率32.3%)でリーディングトップ(7月29日現在)に立ち、それに続く9馬房の伊藤圭厩舎が2着の差で2位につけている。「当初から開催リーディングを意識して、勝負になる馬を優先して入厩させてきた。最終週は当然逆転を狙う」とは伊藤圭厩舎・大江原助手の弁。ちなみに今週は函館2歳Sのホウザンを筆頭に、4頭をスタンバイさせている。
一方、ジョッキー部門は例年ながら藤田騎手が強く、通算28勝は2位の横山典騎手を7勝差で離す断然のトップ。ただ、勝率(20.9%)や連対率(41.8%)で大きく上回ったのが、今年から北海道シリーズに本腰を入れ始めた安藤勝騎手だった。元来が笠松出身のトップジョッキー。小回りコースはお手のものだろうし、「気候的にも涼しい北海道は楽に乗れる」のが安定した戦績の秘密だろう。
無論、札幌に舞台を移してもこの傾向は変わるまい。最大の10馬房を確保する松田博、小島茂厩舎は徹底マークしておいて損はなさそうだ。