「もしハンデが重くなればやめる可能性だってある。まだ出走は確定してへんで。ハンデ次第や」
アストンマーチャンを送り出す石坂師は出否未定を強調するが、これはハンデキャッパーへの軽いジャブ。気持ちは完全に出走へと向いている。それを証明するのが武豊騎手の確保だ。
昨年の桜花賞(7着)以来、実に10カ月ぶりのコンビ復活。関係者はもちろん、ファンも天才とスプリント女王の久々の組み合わせに胸を躍らせる。
「デビューから一番多く乗ってくれていたジョッキーだから、最もこの馬のことを知っている。ユタカさんに任せていれば安心ですよ」
古川助手も全幅の信頼を置く。1週前の水曜追いでは坂路で800m52秒3をマーク。復帰戦に向けて、徐々に態勢は整いつつある。
「まだ少し重い感じだけど、直前にやれば仕上がると思う。久々のユタカさんとのコンビ復活なので、何とかいいスタートを切りたい」
最強の鞍上が戻ったとなれば、今年は鬼に金棒…2008年はスプリント戦線を完全制圧だ。