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アダルト架空請求で1800万円! 巡査部長がカモられた最新詐欺手口

 何とも締まらない話だ。福岡県警豊前署は7月29日、同県警の50代の男性巡査部長が「アダルトサイトを解約するための手数料名目」として、20回にわたって約1800万円をだまし取られる被害に遭っていたことを発表した。
 本来、このような架空請求詐欺に警告を発する側の人間がだまされてしまったのだから、警察としても面目丸つぶれだ。
 「豊前署管内で交番勤務をしている真面目なお巡りさん。妻子もいます。今年5月、スマートフォンでアダルトサイトを見ていると、画面に会員登録されたことを示す表示が出現。これに驚き、解約するためサイトの問い合わせ用フォームに名前や電話番号を記入して送信してしまった。するとワダを名乗る男から解約手数料を求める電話があり、32万円を電子マネーで支払ったのです」(地元記者)

 ところが、その後も複数の男から「他のサイトにも登録されているので、同様に解約手数料が必要だ」などと電話で請求され、7月下旬まで19回にわたって指定された口座に現金を振り込んでしまった。
 「最近のワンクリック詐欺は手口が巧妙化しており、普段から気を付けている人でも知らぬ間に被害に遭ってしまうケースが頻発しています。お巡りさんがだまされた手口は昔からよくあるものですが、最近はこれに音声やバイブレーションを追加して相手を脅かすという、より悪質化したものが主流になっています」(ITジャーナリスト)

 同様の被害にあったという会社員のAさん(54)は、つい最近スマホに買い替えたばかりの初心者だ。
 「ある動画エロサイトを見ていたら、突然“カシャ”というシャッター音が鳴り、その後、サイト登録完了の画面が表示されました。何だか怖くなってサイトに電話すると、相手から“あなたの画像は撮影済みです。逃げても分かりますよ”と言われたんです。後から家や会社に請求が来たら…」
 実際は、勝手に写真を撮られデータが送信されることはないが、音で相手に心理的なプレッシャーをかける巧妙かつ悪質なやり方だ。他にも“ブルッ”とスマホのバイブを連動させ、いかにも今、何かが起こったかのように錯覚させる手口も報告されている。

 今回の件も、「バカな警官だなぁ」と笑うのは簡単だが、誰でもだまされる可能性はある。くれぐれも注意されたし!

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