悪用されたのはイオン九州が提供するGPSを利用したポイントアプリ。来店時にアプリを起動し、その場所でチェックインすると1回毎に2円相当のWAONポイントが翌月還元されるというもの。
逮捕容疑は3月14日、GPS情報を偽造のうえ70店舗にチェックインし、140円分のWAONポイントを不正取得していた疑い。なお、男はその後3月から4月にかけ71店約269万回不正チェックインし、約538万円相当のポイントを得ようとした疑いも持たれている。
この男は無職ながら45台のパソコンを所持しており、1000以上のIDを作成。イオン九州のアプリを次々と起動させ、偽のGPS情報を送信し不正にポイントを得ていた模様だ。
イオン九州側は事態に気がついていなかったが、4月上旬に保守担当者があまりにも多くポイントが付与されていることに気が付き、調査を開始。その結果、北海道石狩市に住む男の犯行が発覚し逮捕されることになった。
この奇妙な事件に、ネットユーザーからは「こんな事ができるのか」「不謹慎だがよく考えたと思う」など驚きの声が。また、「その熱意と知識を仕事に使えよ」「そこまでしてポイントを得たかったのか?」などの声もあった。
昨今はポイントを現金代わりに使用できるケースが増加しており、イオン九州のようにGPSを利用したチェックインによるポイントシステムを導入する企業もあると聞く。
消費者にとっては来店すればポイントが貯まり得をするシステムは魅力的で、集客ツールになるものだが、一方で今回のように犯罪に悪用されるケースが少なくない。
今回の事件を教訓に、不正利用されないようなシステムを構築するよう望みたい。