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松ケン大ピンチ! 「平清盛」が大河ドラマ史上ワースト視聴率を6月3日に更新?

 NHK大河ドラマ「平清盛」(日曜日午後8時〜)で主演を務める松山ケンイチが、いよいよ剣が峰に立たされた。

 視聴率低迷が続く同ドラマでは、4月29日放送分の第2部から、テコ入れを図った。当初は、その効果も見られ、視聴率は上向いたものの、第20話(5月20日)では11.8%(以下、ビデオリサーチ調べ、関東地区)と再び降下。そして、第21話(同27日)では、ついに10.2%という極めて厳しい数字が出てしまった。

 長きにわたって続く大河ドラマ史上、単発のワースト視聴率は94年に放送された「花の乱」(三田佳子主演)第20話(8月14日放送)の10.1%。つまり、「平清盛」第21話は、わずか0.1ポイント差で、かろうじてワースト記録更新を免れたわけだ。

 しかし、初回から第21話までの平均視聴率は14.1%となり、同じく「花の乱」が記録した大河ドラマ史上ワースト平均視聴率の14.1%に、暫定ながら並んでしまった。今後、視聴率がこの数字を下回り続ければ、平均視聴率も単独でワーストとなってしまう。

 そこで、単発ワースト視聴率だが、これは6月3日に記録してしまうのではないかとの憶測が飛んでいる。というのは、同日、同時間帯で「2014サッカーW杯ブラジル大会アジア地区最終予選〜日本×オマーン」(テレビ朝日系列=午後6時〜9時35分)が放送されるからだ。

 第21話の視聴率が低かったのは、裏のフジテレビ系列で「2012ロンドン五輪女子バレーボール世界最終予選〜日本×セルビア」が放送された影響といわれている。事実、女子バレーは23.3%の高視聴率を獲得した。

 女子バレーと男子サッカーとの比較となると、5月23日水曜日にガチンコ勝負しており、女子バレーの韓国戦(TBS系列)が15.5%、「サッカー・キリンチャレンジカップ2012〜日本×アゼルバイジャン」(テレビ朝日系列)は16.6%をマークし、男子サッカーの方が女子バレーより、人気が高いことを示した。

 ましてや、W杯予選となれば、「キリンチャレンジカップ」より、はるかに注目度も高く、視聴率は27日の女子バレーの23.3%を超えることも予想されるところ。そうなると、必然的に「平清盛」はそのあおりを受け、10.1%より下になる可能性は十分。そこまでいくと、もう目の前は1ケタ台だ。

 「平清盛」は6月3日の第22話で、大河ドラマ史上、単発のワースト記録を更新し、暫定ながら平均視聴率でも単独ワーストとなり、“逆2冠王”となってしまう可能性が現実味を帯びてきた。1ケタ台を記録してしまえば、大河史上初の醜態となる。
(坂本一郎)

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