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宝塚記念 アベコーの気になる本命は!?

 みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。さあ、あす29日は今年前半戦の締めくくりとなるグランプリ「第49回宝塚記念」(GI 阪神芝2200m)です。施行されてから間もなく半世紀を迎えようとする夏の祭典ですが、過去のデータから振り返ると、レースを左右する大きなポイントがあります。そこに着目して、アルナスラインで勝負です。

 宝塚記念は過去10年の優勝馬および2着馬にすべて当てはまる最強のデータが存在します。どういうことかというと、すべての連対馬は前2走のうちいずれかで1、2着していることです。
 一昨年、10番人気でディープインパクトの2着したナリタセンチュリーは、天皇賞・春の前の京都記念優勝馬。3年前の優勝馬で11番人気だったスイープトウショウは、直前の安田記念2着。これは決定的なデータといえます。
 さらに、過去10年で圧倒的に強いのが4歳馬。なんと8勝し、2着も6回と圧倒的に強く、目下3連勝中。ということを踏まえて狙い馬をはじき出すと、一頭の馬に行き当たります。
 アルナスラインです。現在、バリバリの4歳馬で前2走が(1)(2)着と文句なしにデータをクリア。まだ無冠ながら4歳牡馬陣の中では、この馬が総大将格の逸材と判断しています。
 それは、昨年1月から現在まで6戦し、<2220>と、着外が一度もないズバ抜けた安定感。それに伴って、一戦ごとの成長力が実に素晴らしいのです。
 いい例が、昨年の京都大賞典。当時は2月の阪神のすみれS以来、7カ月半ぶりの実戦。馬体重はプラス10kgで、初めての古馬相手。それもGI級の顔ぶれで、明らかに分が悪い一戦でした。が、ラスト3F33秒8の豪脚で、インティライミ、ポップロックを急追。3着だったとはいえ、0秒2差に迫った2着のポップロックが続く天皇賞・秋で4着、ジャパンCで2着したことを考えると、この時点で相当な逸材であることを証明しています。
 衝撃的だったのは2走前のメトロポリタンS。菊花賞以来、半年ぶりの実戦だったにもかかわらず、余力を残して6馬身差の独走。時計が芝2400m2分23秒5。これは今年の東京ナンバーワンのタイムです。ダービーでレコード勝ちしたキングカメハメハ、ディープインパクトの2分23秒3に匹敵する時計。次代に羽ばたく大器アルナスライン。今、ここにベールを脱ぎます。

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