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打って走れる広島・鈴木誠也 「三冠王+トリプルスリー」も視野に?

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鈴木誠也

 広島・鈴木誠也が好調だ。6日終了時点の成績は「打率.335(リーグ2位)・15本塁打(リーグ3位タイ)・41打点(リーグ3位)」。長打力と確実性を兼ね備えたハイレベルな打棒を武器に、首位に立つチームを4番として牽引している。

 加えて、特筆すべき数字を記録しているのは盗塁。これまでのキャリアハイは2016年、2017年に記録した16個だったが、今シーズンは既に11個。残り試合がまだまだ多いことを考えると、自己ベストの更新は極めて濃厚といえるだろう。

 現時点ではまだあまり騒がれてはいないが、三冠王とトリプルスリーを同時に射程に捉えているここまでの鈴木。どちらの記録にも高い壁がそびえたっているが、この調子が続くなら同時達成が現実味を帯びても全くおかしくはない。

 三冠王を狙う上で、目下のライバルとなりそうなのは巨人・坂本勇人。「打率.332(リーグ3位)・20本塁打(リーグ1位)・42打点(リーグ2位)」とこちらも出色の成績をマークしている球界屈指の遊撃手とは、3部門すべてでタイトルを争うことが濃厚。場合によっては、それぞれのチームの順位を左右するほどの規模になる可能性も少なくない。

 一方、トリプルスリーへの最難関となりそうなのは、やはり盗塁。鈴木は昨年までのシーズンにおいて、3割は3回(2016年〜2018年、なお2014年の.344は規定打席未満につき対象外)、30本は1回(2018年)クリアしているが、盗塁は先述の通り最高でも約半分の数字に留まっている。

 また、過去5年で30盗塁を達成した選手はヤクルト・山田哲人(2015年〜2016年・2018年)、広島・田中広輔(2017年〜2018年)、DeNA・梶谷隆幸(2014年)の3名(6回)のみと、近年のセ・リーグでは30盗塁自体が非常に難しい記録となっている。ちなみに、同期間のパ・リーグの達成者は8名(16回)だ。

 過去に三冠王は7名(11回)、トリプルスリーは10名(12回)が達成しているが、この2つを同時に達成した選手は一人もいない。この前人未到の大偉業に、果たして鈴木はどこまで迫ることができるだろうか。

文 / 柴田雅人

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