音声データとともに録音された未発表曲を公開された件について怒りを露わにしたASKAは、『ミヤネ屋』終了直後に電話で抗議。そもそも、楽曲が公になった理由は、2度目の覚せい剤使用の容疑で逮捕が確実とされ、“クロ”と決め付けたメディアが待ってましたと言わんばかりにASKA一色と化し、同番組も便乗したからだ。
ASKAというと、1979年8月に高校の友人であったCHAGEとチャゲ&飛鳥(現:CHAGE and ASKA、以下:チャゲアス)でデビュー。数々のミリオンヒットを飛ばしたASKAは、ボーカル兼、楽曲の大半の作詞・作曲まで手掛けていた。また、数多くのアーティストにも楽曲を提供し、歴史に残る音楽家としても名を刻んだ。プライベートでは87年にASKAが一目惚れした元アナウンサーの女性とデキ婚。同年12月に長男と89年7月に長女が誕生した。
だが、2014年5月に覚せい剤取締法違反で逮捕された一報は、日本列島を震撼させた。さらに、10年間にも及んだ愛人と、シャブセックスに溺れ、法廷で愛人からは赤裸々な情事をぶち撒けられる始末。それでも、ASKAは法廷で愛人を「大事な存在」と胸中を明かし、ついには本妻に三下り半を突き付けられ、17年6月に離婚に至った。
ASKAの女グセの悪さは今になって始まった訳ではない。今から20年以上も前のこと。女性週刊誌がASKAと女優・天海祐希との不倫疑惑をスクープした。
根っからのチャゲアスファンだった天海は、最初は追っかけ的な存在の様だった。次第に、チャゲアスの楽屋へ天海直々のお手製料理の差し入れを度重ねたという。さらに、天海自身のコンサートではチャゲアスの曲を熱唱し、舞台にチャゲアスを招待していたそうだ。
そんな天海の女心にいつしかASKAは惹かれ、親密な関係に発展したという。東京・赤坂の高級韓国料理店で逢瀬を重ね、仲間内ではASKAが「僕の彼女」と天海を紹介していたようだ。だが、幸せも束の間、トップアーティストの不貞は余儀なくスッパ抜かれたのだ。
報道を受け、ASKAはフジテレビ系のワイドショーに出演し、天海とは「しょっちゅう会っているのは事実」とあくまでも友人関係を強調した。だが、「全部ウソ」と記事の内容を真っ向から否定。その後、天海はASKAに一方的に関係を解消され、傷心に浸ったという。
「ワイドショーでは不倫を否定していたが、甘いマスクのASKAは切れることなく愛人がいたともっぱら噂だったという。守備範囲は芸能界だけにはとどまらず、メディアが嗅ぎ付けにくい一般人と昼夜問わずハメまくっていたそうだ」(芸能ライター)
どうやら、ASKAの不倫は“心の隙間”を埋めていたのかもしれない。しかし、トップスターに昇りつめた90年代頃からは、性の暴走にとどまらずクスリの常習にハマっていったのだろう。ASKAの逮捕劇は、少なからず天海もショックを受けたに違いない。
80年代から90年代にかけて日本の音楽シーンを席巻したASKAは、無惨にも薬物中毒者へと変貌を遂げ、苦しいリハビリと戦い続けている。今年9月には執行猶予も明け、本格的な音楽活動を再開。ASKAの歌声は還暦を過ぎても衰えを感じさせない。伴侶を失った今、支えてくれる女性がいつか現れるのだろうか。ASKAの経過ともに注目である。