前走の小倉記念は中団で折り合ってレースを進め、直線は馬群を割って脚を伸ばしましたが、惜しくもタイム差なしの2着。一方、勝ち馬は直線うまくインが開き、ロスのない競馬ができましたし、ハンデも1キロ軽かったですからね。勝ち馬と同じ上がり(3F)を駆使し、ハナ差まで詰め寄ったパドゥシャの末脚は、やはり一目置かなくてはならないでしょう。
3着に敗れた七夕賞にしてもスローペースのなか、終いよく伸びて0秒1差。荒れた馬場に持ち味を殺されたことを考えればよく頑張っていますし、4走前の福島民報杯は芝2000メートル1分57秒8のレコードタイムで2着馬に0秒7差をつけるぶっちぎりの勝利。ここにきて確実に力をつけているのが、手に取るように分かります。
気になるお天気も当日は曇り。何とか良馬場で走れそうですので末脚が生かせそうだし、東京、中京でも好走の実績があるように左回りも大丈夫。何より、新潟の外回りは決め手が身上のこの馬にとっては、この上ない舞台。初コースもむしろ、歓迎の部類です。前走後、減った馬体も戻り、体調も再び上昇気配。直線一気を決め、サマー2000シリーズのチャンピオンに躍り出るのはパドゥシャで決まりです。