出場を願うファンの声、会社からの欠場勧告、自分自身の中で高まる出場への闘志。小橋は総合的に判断して出場を断念した。
3日に行なわれた半年に一度のCT検査ではガンの再発や転移こそ発見されなかったものの、数値は決していいものではなかったという。「申し訳ない」。小橋はファンとパートナーである本田多聞に謝罪を繰り返した。
タッグリーグ欠場は決定したが、ベルト奪取への思いは「ますます高まっている」という小橋。現状では「自分には資格がない」というが、自らハードルを設定し、ベルト再挑戦を目指す。
まずは次期シリーズで前回の5試合を上回る出場を約束。復帰後、まだ訪れていない北海道、東北、北陸、中国などの地方大会への参戦を明言。さらには「シリーズ全戦出場しなきゃ挑戦の資格はない」とし「ハードルをクリアしていくことがGHCへの階段につながっている」とステップを踏み、タイトル挑戦を目指していく。
誰よりもGHCの重さを知っている“絶対王者”だからこそ課す自分への高いハードル。小橋は一歩一歩着実にベルト獲りへの道を歩んでいく。