14年に2歳年上の一般女性と結婚したハジメだが、父はデザイン会社の社長。実家は父が設計したもので、1階と2階の間に中2階があり、下を見渡しながら酒を飲めるバーカウンターがある。さらに、シアタールームまで完備している。まさに、トレンディドラマに出てくるほどのおしゃれ空間だ。
母から溺愛されて、甘やかされて育ったため、上京後4年間は、毎月20万円の仕送りをもらっていた。ひとり住まいのマンションの家具もすべて、母が買い揃えた。ハジメが仕事から帰宅すると、テレビが最新薄型テレビに変わっていたこともある。
ハジメは典型的な、親のスネかじり芸人。しかし、雨上がり決死隊・宮迫博之の“元相方”は、自力で金持ちのビジネスマンに成り上がったパターンだ。その相方とは、恵藤憲二さん。AAA・伊藤千晃とデキ婚した、あの男性だ。元相方といっても、大阪NSC(吉本総合芸能学院)在学期。プロと認められていない時期、宮迫と「ぴいぷる」というコンビ芸人だった。
恵藤さんは、“元よしもと芸人”でいちばんの成功者ではないかと思われるほど、ファッション業界でその名をとどろかせている。服飾会社・MARK STYLERを立ち上げ、「転職成功者」としてたびたびメディアに登場している。
そもそもは、親の借金を理由に、芸人の道をあきらめた。ラーメン店の経営をきっかけに、ビジネス界に進出した。その後、並行輸入、キャバクラ業界に手を伸ばし、およそ10年で全国100店舗の巨大チェーンにしてみせ、年商は300億円を超えた。“日本一のキャバクラ王”という称号と莫大な資金を手にして、ファッション事業を展開。05年から、女性をターゲットにしたブランドを拡充していき、14年には売上高370億円超えを達成。このファッションイベントを通じて伊藤と出会い、交際・結婚に発展した。
売れっ子芸人の相方のほうがゴージャスな生活を送っているのは、なんとも皮肉。人生の成功は、それぞれということか…。