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全日本プロレス 新遺恨がぼっ発! 3冠王者の佐々木健介に、諏訪魔が噛み付いた

 全日本プロレス新シリーズが12日、東京・後楽園ホール大会で開幕。3冠ヘビー級王者・佐々木健介と諏訪魔が、試合そっちのけで“暴走ファイト”を展開。諏訪魔は「3冠のベルトを粗末にするんじゃねえ」と健介にケンカ状をたたき付けた。3・1両国国技館大会でブードゥ・マーダーズ(VM)の首領TARUとのケジメをつけ、次なるステップに進もうとしていた諏訪魔に一体何があったというのか。
 3冠王者と全日プロ次期エース候補に遺恨がぼっ発した。
 この日、荒谷望誉&平井伸和&駿河一と組み、佐々木健介&山口竜志&起田高志&宮原健斗と対した諏訪魔。試合前からにらみをきかせ、ゴングが鳴ってからも試合そっちのけで健介に突っかかっていった。中盤に逆水平、逆一本背負い、ストラングルホールド(ガンマ)など、健介から予告通りに“愛のムチ”を食らったが、それでも諏訪魔はひるまない。試合終了のゴングを聞いても、健介と東側観客席で大乱闘を展開した。
 1日の両国大会でTARUとのケジメマッチを終え、悪の道から足を洗った諏訪魔。では、なぜ執拗なまでに健介にラフファイトで迫ったのか。

 興奮状態の諏訪魔が言う。「3冠ベルトを粗末にするんじゃねぇ。ノアとブッキングしているじゃねぇか。3冠チャンピオンなら、全日本全体を盛り上げていかないといけねぇんじゃねえのか!? ファンが悲しむぞ」と吐き捨てた。
 どうやら健介が、29日から始まるプロレスリング・ノアの「グローバルタッグリーグ戦'08」と、4月5日から開幕する全日プロ春の祭典「チャンピオンカーニバル(CC)」に同時出場することが、全日プロの先頭をひた走る3冠王者のすることなのか、と疑問を抱いているようだ。
 どうしても3冠王者の行動が許せない諏訪魔は「打倒・佐々木健介!」と決着戦を熱望し「勝たないと次に進めない」と制裁を誓った。
 一方の健介も「6人タッグだろうが、シングルマッチだろうがやってやるよ。オレにエネルギーを向けてくるなら、向けてこい」と徹底抗戦の構え。
 新たな火種が浮かび上がってきた全日プロヘビー級トップ戦線。春の嵐が吹き荒れそうなムードが漂ってきた。

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