search
とじる
トップ > アイドル > アイドルグループの不仲事情、囁かれる噂

アイドルグループの不仲事情、囁かれる噂

 元モーニング娘。で、現在はガールズバンド「LoVendoЯ」のボーカルとして活躍する田中れいなの告白がファンの間に波紋を投げかけている。アイドルオタクの「幻想」を打ち砕く、衝撃的な告白の内容とは?

 7月16日放送の『有吉反省会』に出演し、「いまだにヤンキー感が抜けない」ことを反省した田中れいな。MCの有吉やゲストから、「根っからのヤンキー」「中洲のにおいがする」などのツッコミを入れられ、テーマトークはおおいに盛り上がった。

 話題は広がり、番組側から「モーニング娘。時代、ほかのメンバーと仲良くしようとしなかった」ことを指摘されると、田中本人も「メンバー全員と合わなかった」「同期の道重さゆみともまったく仲良くなかった。ちゃんと話すようになったのは、グループ加入から10年後」などと告白。この言葉に大きな衝撃を受けていたのは、反省見届け人として出演していたHKT48の指原莉乃。AKB加入前から熱心なハロプロファンだったことで知られる指原は、「ショックですよ」と愕然。ただ、「ショックなんですけど、番組とかで田中れいなちゃんがしゃべるとピリつくのは感じていました」と、こちらもぶっちゃけ。

 指原の言葉通り、モーニング娘。時代の田中が長く孤立気味だったことは、古くからのファンなら周知の事実。コンサートのトークコーナーなどでは、台本に沿ってほかのメンバーとも絡むからまだマシだが、テレビ番組、特に各々が自由に動けるロケなどでは、田中ひとりが、いわゆる「ぼっち」状態になっている場面がたびたび見られた。

 大人数のアイドルグループのなかでは、「同期メンバー」と緊密な関係を築くのが一般的だが、田中の場合、同期の道重さゆみ、亀井絵里(藤本美貴も便宜上は同期)とも特別な関係を作ることをできずにいた。道重と亀井の親密ぶりも、その一因となっていただろう。道重が亀井を独り占めしたいがために、田中は蚊帳の外に置かれている印象もあった。結果、「ハブられいな」などという不名誉な異名をつけられるまでに。

 道重や亀井とは、同期ならではの特別な親しさはなかったものの、特段に「不仲」という印象はなかった。また、亀井卒業後からは道重との距離も徐々に縮め、コンサートでは田中・道重の「6期トーク」が、台本いらずの大人気のコーナーとなった。最後は、ファンから見てもいい関係になっていた。

 あきらかに関係がこじれていたのは、モーニング娘。7代目リーダーで、先日、俳優・小谷嘉一との結婚を発表したばかりの新垣里沙とだ。なにがきっかけでそうなったのかは不明だが、当時、仕事の流れ以外で2人の会話は一切ナシ。ブログでも、ほかのメンバーの写真はたびたび載せているのに、お互いのものだけはまったくアップすることがなかった。あるときには、新垣の自撮りに写り込んだ田中の姿を、大量のスタンプで消してブログに載せたことも。ここまでくると、さすがに「ガキさんとれいなって、不仲なの?」と取り沙汰されるようになる。

 2012年5月、新垣のモーニング娘。卒業公演の際、「ガキさんとはギクシャクしていた時期もあった」と不仲を告白した田中。ファンの間には、苦笑いとともに「あ〜、やっぱり」との声が多数あがった。

 前述の『有吉反省会』で指原莉乃がショックを受けたように、ファンというものは、どうしてもアイドルに幻想を抱きがちになる。ステージ上で常に笑顔のアイドルたちが、舞台袖に入った途端、真顔に戻り、楽屋では会話すらない…などとは、やはり思いたくない。もちろん、なかにはリアリティーのある関係性や、人間味あふれるギスギス感、あるいは下世話な暴露話などにおもしろみを感じる者もいるだろう。ただ、一般的にアイドルにとって「不仲」は、あまりイメージがよろしくない。

 年頃の女の子が3人も集まれば、多少の「不仲」が生まれるのは当然だ。「ない」方がおかしい。とはいえ、「恋愛禁止」と同様、現実にはそれが「ある」のだとしても、「ない」ものとしてうまく立ち振る舞ってもらった方が、ファンは都合よく幻想を抱き続けることができる。

 もちろん、卒業などによって「過去」のことになった場合も同じこと。当人にとっては「今だから」と笑い話にできるようなエピソードでも、当時の思い出を美しいまま取っておきたかったファンにとっては、「聞きたくなかった」と笑えない話になってしまうことも。田中と同じハロプロでは、アンジュルムの和田彩花も、同期の福田花音が卒業した途端、福田に対して否定的とも取れる言動をたびたびチラつかせ、「あやかのん」の特別な関係に思い入れを抱いていたファンの気持ちを萎えさせている。

 最近では、「Rev. from DVLの橋本環奈は、ほかのメンバーに嫌われている」「AKBの渡辺麻友は、周囲とソリが合わずに孤立している」などの噂が聞こえてくる。指原莉乃も渡辺との不仲が囁かれるひとりだが、「この2人は本当に仲が良いです」と完全否定している。「この2人は」というのが少々気になるが…。

 同じグループのメンバー同士もライバルであるアイドルたちに、不仲や犬猿など噂はつきものだ。その多くが単なる邪推なのだろうが、なかには田中と新垣のように「やっぱり」という例も少なくない。乃木坂46の西野七瀬と秋元真夏も、秋元の休業や選抜メンバー入りなどをきっかけに不仲の噂が囁かれ続け、のちに「1年近く、まったく口をきいていなかった」ことが明らかになっている。

 アイドルファンは、メンバーの関係を本当によく見ている。ファンにいらぬ心配や不安を与えないよう、たとえ不仲が存在してもきっちりと“演じきる”のも、アイドルの仕事のひとつかもしれない。

【リアルライブ・コラム連載「アイドル超理論」第36回】

関連記事


アイドル→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

アイドル→

もっと見る→

注目タグ