満員(1250人)となったホールにスカイハイのテーマが鳴りひびくと時代が40年前にタイムスリップ。花道にはかつての少年ファンが首にカメラをぶら下げ殺到し入場するマスカラスをもみくちゃにした。
試合はマスカラスの一挙足一投足に魅了された。初代タイガーからタッチをうけ登場するとゲレーロをグランドに持ち込みコークスクリューシザーズの連発で主導権を握り、CIMAをロープに振り十八番のフライングクロスチョップ。力比べでは左腕を腰に充て右腕一本でゲレーロを圧倒。ドス・カラスと兄弟揃ってのフライングクロスチョップに場内は最高潮に達した。最後のボルテージはドスがCIMAを押さえつけ初代タイガーが4代目タイガーをメキシカンストレッチに捕らえると、マスカラスはコーナー最上段からゲレーロめがけフライングボディーアタック、ピンフォールを奪った。
試合後マスカラスは「もうあと40年頑張ります」とマスク越しの目が笑っていた。
○ミル・マスカラス ドス・カラス 初代タイガーマスク(17分13秒フライングボディアタックから片エビ固め)●ウルティモ・ゲレーロ CIMA タイガーマスク
(アミーゴ・タケ)