4月7日放送の第14話の視聴率が11.7%(以下、数字はすべて関東地区)まで、急落したのだ。前週の第13話(3月31日)の14.3%から、2.6ポイントも下落して、これまでの最低だった第10話(同10日)の12.6%を下回り、ワースト記録を更新した。
同ドラマは初回(1月6日)21.4%と上々のスタートを切り、第2話(同13日)から第5話(2月3日)までは18%台を維持していたが、第6話(同10日)は女子フィギュア中継(フジテレビ系列)の影響を受けて、15.3%に転落。第7話(同17日)では17.5%と持ち直したが、第10話以降は4週連続で15%割れが続いていた。
これまでのワーストだった第10話では、33.4%をマークしたWBC2次ラウンドの日本対オランダ戦(TBS系列)と重なった不運もあったが、今回は言い訳ができそうにない。
裏番組では日本テレビ系列の「ザ!鉄腕!DASH」「世界の果てまでイッテQ!」「行列のできる法律相談所」の3番組が合体した「DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり日テレ系人気番組No.1決定戦」(午後7時〜10時54分)が13.8%と意外に低調。
TBS系列では「WBA世界バンタム級タイトルマッチ・亀田興毅×パノムルンレック」も放送されたが、テレビ東京「モヤモヤさまぁ〜ず2・大江アナ卒業記念スペシャル」は第2部(午後7時〜9時48分)で12.8%をゲット。「モヤさま」の前回放送(3月24日)は7.3%で、大江麻理子アナ卒業効果で3.5ポイントもアップした。結果として、大河ドラマが視聴率でテレ東に負けるという由々しき問題になった。
第12話(同24日)、第13話(同31日)では制作側の意図なのか、主役の綾瀬の出演シーンが極端に短くなっていた。第14話では、それなりの出演時間があったが、綾瀬目当ての視聴者がこの措置に「NO」を突き付けたということなのか…。
気になるのは、大河史上最低視聴率となった前作「平清盛」(松山ケンイチ主演)と、視聴率推移が似ている点だ。「平清盛」は第8話の15.0%を最後に、一度も15%超えを果たせず、第12話で12%台(12.6%)、第13話で11%台(11.3%)に転落し、それ以降、浮上できなかった。「八重の桜」には、その二の舞にならず、なんとか持ち直してほしいものだが…。
また、他の番組では、4月6日土曜日放送のフジテレビ系列「めちゃ×2祝ってるッ!矢部浩之・裕子結婚披露宴緊急生放送スペシャル」第2部(午後7時〜8時54分)が、20.8%で断トツ。
NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」(能年玲奈主演/月〜土曜日午前8時〜8時15分)の初回(4月1日)は20.1%と大台超え。朝ドラの初回が20%を超えたのは、「芋たこなんきん」(06年10月〜07年3月)の20.3%以来、6年半ぶり。放送開始時間が、8時15から8時に変更された10年4月以降では初めてとなった。
(坂本太郎)