有村のように容姿が問われるグラビアタレト兼女優となれば、顔にメスを入れたくなる気持ちがわかる。しかし、話術や芸で身銭を稼ぐお笑い芸人も美しさを求める。芸人というキャラクター上、それを堂々と明かすのが女優と異なる点だ。
コンビ芸人・きつねもそんなひとりだ。事情に詳しい出版社の編集者に話を聞いた。
「大津広次さんはずっとエラがコンプレックスでした。そこで19歳ぐらいのときからボトックス注射を打ち、筋肉の発達を制御していました。メンテナンス代も含めて、総額60万円。イケメン願望が強いため、次に狙うはヒアルロン酸注射。過去、女性ホルモンを愛飲していた時期もあったといいます」
苦労の甲斐あって、大津は小顔を手に入れた。そんな成功例と相反して、リバウンドに泣いた芸人もいる。TKO・木下隆行だ。元モテ芸人だった木下は、結婚して一児のパパになったものの、離婚した30代後半、美にめざめた。歯列矯正と脂肪吸引を行ったのだ。
地元の関西から上京後、ストレスによってピーク時は114㎏になった体重を絞るべく、まずは牛乳パック3箱分の脂肪を吸引。だが、安心して食べまくると、しっかり元に戻ったのが今である。
また、歯茎をピンクにピーリング、歯列も整えている。さらには、頭にボトックス注射を打って、多汗症に役立てた。元来、汗かき体質。そこで、ボトックスで堤防を作り、額の上からではなく、顔の横から汗が流れる道のりに変えたのだ。それからは、輪郭のリフティング効果のため、美容鍼を定期的に打っている。
美容整形で最も多いのは、目を大きくすることだという。その目とアゴを整えたのは、ジャングルポケット・おたけ。素朴な奥二重からパッチリ二重になっており、SNSでは「また顔いじっちゃったよ。整形がとまらないよ」と今なおプチ整形が止まらないことを明かしている。
同じく目を二重にしたのは、2700・ツネ。総額80万円をかけて、奥二重をパッチリ二重にした上、歯の矯正手術を受けている。
珍しいところでは、オリエンタルラジオ・中田敦彦。“武勇伝”で一世風靡したあと、レギュラ―番組がすべて終了した時、開運手相で「覇王線」という強運の線をレーザーで刻んでいる。
追求する美容。芸人が取る行動、金額はさまざまだ。
(伊藤由華)