同ドラマは初回(2時間スペシャル)=14.1%でスタート。第10話まで15%を超えることはなかったものの、最低が第2話の11.9%と終始安定した視聴率で推移。最終回で過去最高の数字を弾き出した。
全話の平均視聴率は13.4%となり、関西テレビ制作の同枠では、これまででいちばん視聴率が高かった「GTO」(12年7月期)の13.2%を上回った。
ヒロイン役は主人公の富生(草なぎ)の高校時代の恩師(大杉漣)の娘(未央)役を演じた大島優子が務めたが、大島同様に草なぎを好アシストし、存在感を示したのが、富生の元婚約者で青池ファイナンス会長(ジュディ・オング)の孫娘(梢)役を演じた木村文乃だ。
木村といえば、昨年1月期にオンエアされた問題ドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ)で、児童相談所の職員役を演じたのが記憶に新しいところ。ここ最近ではクールな役が多く、まさにクール&ビューティの印象が強い。
そんな木村がついに連ドラの主演を務めることが決まった。それは4月期にTBSで放送される「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」(火曜午後10時〜)で、バツイチ・シングルマザーの希子役を演じる。
同ドラマは年収250万円と低所得の希子が、ひょんなことから息子をセレブ幼稚園に預けることになり、その内実に驚きながらも、自分を敵対視する母親たちにストレートに自分の思いをぶつけ、凝り固まった母親たちの考えを変えていくというストーリー。
共演のセレブママ役は檀れい、長谷川京子、貫地谷しほり、安達祐実らが務め、プチブレイク中の瀬戸康史も出演する。
木村は映画「アダン」(06年5月公開)のヒロインオーディションを勝ち抜いてデビュー。トントン拍子でNHK大河ドラマ「功名が辻」(06年)、NHK連続テレビ小説「だんだん」(08年9月末〜09年3月)に起用されるなどした。
しかし、09年に迷いから引退も考えて休業し、一般の仕事をしていた時期もあった。10年に所属事務所を変えて復帰してからは着実にステップアップし、昨年1月には「第38回エランドール賞」新人賞を受賞するまでに成長した。
デビューから10年。木村は満を持して連ドラ初主演に臨む。
(坂本太郎)