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シネマレビュー「罪とか罰とか」

シネマライズ、テアトル新宿他にて公開中
配給/東京テアトル

 アヤメは売れないグラビアアイドル。久々に登場した雑誌には、天地逆さまで印刷されていた。コンビニで立ち読みしていたアヤメは、ショックで怒りに震えながらレジに並ぶが、財布をなくしたことに気がつく。思わず万引きしてしまうが、あっけなく警察に捕まり、見越婆警察署の“一日警察署長”を務めることになった。そこで殺人癖のある刑事で元カレの春樹と再会。さらにはコンビニ強盗事件が発生し、署員たちはアヤメに指示を仰ぐ。

 不条理でアナーキーな笑いを追求し、メッセージなんかは邪魔だと豪語するケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の劇場用映画3作目。監督が「初めて自分の世界を構築できた」と語るコメディー。最後まで飽きさせないストーリーは評価すべきだし、中年サラリーマン・加瀬が登場するコンビニのシーンとKYなアヤメは特に笑えた。
 主演は成海璃子。多数の出演者からナイガイ読者におなじみの女優を挙げると、奥菜恵が強盗役で、市川由衣がコンビニ店員役で、佐藤江梨子が春樹に殺される女役で出演している。

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