546日ぶりの復帰戦から一夜明けた3日の検査結果を受け、来年1月6日のディファ有明大会から始まる次期シリーズへの参戦を表明した小橋だが、今後の参戦は首都圏限定となりそうだ。
この日、役員会を終えた三沢は小橋と今後の参戦について話し合い、「本人的にはどんどん試合をしたいみたい。試合勘は試合をしないと戻ってこないからね」と小橋から継続的な参戦を打診されたことを明かした。
しかし、三沢は完全な戦線復帰にはやる小橋に待ったをかけた。「基本的には身体に負担が掛かることは避けた方がいい」と復活を遂げたとはいえ、病み上がりには違いない小橋を気遣い、「人間って旅行に行っただけで疲れるからね。地方の方々には申し訳ないけど、シリーズのフル出場は難しいかな」としばらくの間は小橋を地方遠征に帯同させない意向を示した。
3日の検査結果の数値が良好だったとはいえ、食事制限など主治医から制約を受けているだけに、「地方でやっていれば決まったものとか食えるわけじゃない」と疲労に加え、食事面での負担も強いられることをは配慮しての判断を下した。
さらには試合間隔についても「月に1〜2回のペース?そういうイメージ」と三沢は首都圏限定かつスポットでの小橋参戦を考えている。
「本当に復帰できるかどうかもわからない状況でありながら、何も言わずに待ってくれた。オレがやりやすいように環境を提供してくれたことに感謝している」(小橋)と、三沢と小橋は絶大な信頼関係にあり、小橋の身を誰よりも案じている三沢は病み上がりの小橋に決して無理はさせない方針を取るようだ。
首都圏限定でスポット参戦を三沢が明言したことにより、次期シリーズ最終戦となる1・20後楽園ホール大会での小橋との“再会”がいよいよ真実味を帯びてきた。