「それは、大企業のお偉方が清楚系女優を好む、ということに尽きます(笑)。逆に、そんな女優のほうもおじさまOKだったりするので。自然と関係が続く、というわけです」(実話誌ライター)
なるほど。では、パトロンとは、どういうことをいうのか。絵の才能などを見初めて、そのアーティストなどの活動を支えるためにお金を出すのをパトロンというのではないか、という気がするが…。
「いえいえ。パトロンの多くは、政財界の大物。事務所の社長を通して女優らに紹介されます。都内の高級ホテルなどで密会した後、大きな仕事が決まったりするんです。ただし、ドタバタ劇もある」(同)
それは、どういうことか。
「ドタバタ劇に見舞われるのは、なんだかアヤしい人と付き合ってる“はっちゃけ女優”たちと一緒です。突然地方のホテルなどに呼び出されたりするのに、パトロンを持った女優たちははせ参じるのです。そこには、パトロンと酒を酌み交わしている別の政財界の有力者およびそうでないアヤしい人など…がいて、まずは彼らゲストを驚かせることでパトロンの虚栄心が満たされる。女優もそんなゲストらから新たな仕事を得られる、というわけです。さながら、代理店が仕切る“セレブ飲み会”のさらにセレブなプライベートバージョンといったところでしょうか」(同)
もちろん、女優らは「Hがしたい」、などという理由では呼び出されない。それはまあ、常識であろうが(笑)。
こうして、よさ気なパトロンとは長続きするのが、芸能界の慣行なのだそう。ただし、あくまで噂だ。
「元来マジメな子ほど、接待漬けになっていたり、“裸踊り”(注・事務所が各所に詫びを入れるのに、料亭等で女優を裸にして躍らせる芸を差し出すこと)要員などになっていることが多いです。政財界の大物とつながることは、変な男につかまらなかったんだから安心、アタシはセレブよ、というふうに本人に暗示がかかるんでしょうね」(制作会社関係者)
すると、派生してさらにいいことがある。
「弱肉強食の芸能界。下っ端はあいさつなんてしてもらえませんよ。ところが、のんびりと現場でも幅を利かせられるようになるのです。殺気立った現場で大女優にもいじめられず、ぽつんと一人で余裕で台本を覚えていたり、空き時間に携帯で株をやっていたり…。パトロンから、『ひとつそこらへんのところもよろしく頼むよ』ということになっているワケです。スタッフ同士で、あの新人女優はパトロン付きかな? なんて軽口は我々もひそかによくしてるんですが」(同)
総じて、成功者にだけ許された男の究極のわがまま、というところだろう。
不謹慎かもしれないが、テレビを観たり雑誌などをパラパラめくって目に留まったセクシーな子を指名して一言、「この子がいい」。その一言で、裏の会合がセッティングがされる…。
壮年芸人のギャグではないが、(言ってみてえ〜)というセリフである。
一部報道によると件の黒い芸能ニュースを受けてか、9月の中旬あたりから警視庁の組織犯罪対策3課の関係者らが、各テレビ局に直接足を運んで、局側にタレントやプロダクションとは文書による契約を結ぶようにと迫っている最中、ということである。
テレビの慣行である、口約束での出演契約をするということが難しくなると、あやしいパトロンの存在が霞みそうだ…、ということになる!?