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ノア タッグリーグ戦優勝は齋藤彰俊&バイソン・スミス組。優勝の裏に齋藤の禁欲生活

 プロレスリング・ノア「グローバル・タッグリーグ戦'08」最終戦が27日、東京・日本武道館で行われ、齋藤彰俊&バイソン・スミスが三沢光晴&小川良成を破り大逆転で優勝した。GHCタッグ王者の丸藤正道&杉浦貴に挑戦を表明し、王者組も呼応。タイトルマッチは決定的となった。その一方で、悲願達成に向けてハラを決めていた齋藤。その並々ならぬ決意を告白するとともに、タッグ2冠を目指し、2大禁欲生活に入ることを宣言した。

 まさかの大逆転劇だった。
 この日行われたリーグ公式戦で、自力優勝の可能性が残っていた森嶋猛&モハメド・ヨネ、秋山準&力皇猛が相次いで敗れる波乱。齋藤組にチャンスが回ってきた。
 迎えた三沢&小川との対戦。齋藤は序盤から滞空式ブレーンバスター、さらに花道でダブルラリアートなどエンジン全開。だが、小川のDDTを連続して被弾するとペースを握られてしまう。得意の連携攻撃から小川のバックドロップ、三沢のランニングエルボーなどを食らって一転ピンチに。
 それでも三沢組の猛攻をしのぎ切ると、バイソンがバイソンテニエルで三沢をマットにたたき付け、最後は孤立した小川に齊藤がスクイルデス2連発をたたき込んで3カウントを奪取した。
 試合後、齋藤が「チャンピオン戦ってください」とすれば、スミスも「次の目標はGHCタッグ。丸藤、杉浦いつでもやってやるぞ」とそろって次期挑戦者に名乗りを挙げた。これには王者組も「オレたちに断る権利がないんで、皆さんが来られる素晴らしい大きい舞台でやりましょう」(丸藤)「リーグ戦で引き分けてるので、決着をつけましょう」(杉浦)と快諾した。
 控室に戻り「天の力と諦めの悪さ」と1カ月に及ぶ長丁場のリーグ戦を制した秘けつを語った齋藤。だが、優勝の裏には齋藤の努力があった。
 それは優勝祝勝会でのこと。「最近禁酒してたんでキツイです」とポツリ。齋藤によれば毎日飲み、多い時はボトル一本を開けていたお酒を3・2日本武道館大会後から断っていたという。その禁酒のおかげか「125kgあった体重が今では115kgにまでなったんです。バイソンがパワー系なんで、自分はかき回す方にバランスを考えて」と10キロの減量に成功していたことを明かした。
 今後もGHC挑戦までは禁酒を継続する方針。そればかりか「もう一つ禁酒の他に自分の好きなことを断っていこうかなと思ってます」と2大禁欲宣言まで飛び出した。
 「これを機に天に向かって進んでいきたいと思います」と“タッグ完全制覇”を誓った齋藤。大波乱を演出した勢いそのままにベルト奪取なるか。

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