佐々木倫子の同名漫画が原作の本作は、新設レストランを舞台にしたコメディドラマである。真面目すぎて営業スマイルができないフレンチレストランのウェイター、伊賀観(福士蒼汰)は、ある日、オープンを目前に控えたフレンチレストランのオーナー、黒須仮名子(石原)からスカウトされ、彼女の店の従業員となる。その後、美容師の卵だった川合太一(志尊淳)、牛丼屋店長の堤計太郎(勝村政信)、わけアリの天才シェフ小澤幸應(段田安則)、元銀行員の山縣重臣(岸部一徳)らとともにオープンを迎える伊賀だが、「客は関係ない!オーナー(自分)のためのレストランを作りたい!」という“勝手すぎるヒロイン”仮名子にスタッフは振り回されていく――というストーリーだ。
『わたし、定時で帰ります。』や、『逃げるは恥だが役に立つ』、『中学聖日記』など数々の高視聴率ドラマを生み出した、TBS系のドラマ枠「火曜ドラマ」の新作となる本作。しかし、原作ファンからは早くも不安の声が寄せられている。「観(福士)をパシリみたいにこき使ったり、核心突いたことをズバズバ言ったりする女王様ヒロインが石原さとみとか、イメージ違うな。オーナーにしては若すぎるし、もっとあくどい感じの美人じゃないと」「観が福士蒼汰かあ…窪田正孝とかのイメージだったわ」「脇役もパッとしない役者ばっかり。残念」「キャストに新鮮さがないな。石原さとみも福士蒼汰も人気のピーク過ぎてるんじゃないの?志尊淳とかもどこに需要あるのかわからないし…」「頼むから原作に忠実にしてくれ。変な恋愛模様とか入れないでくれよ」との声が寄せられた。
「本作は、原作とのイメージの違いを指摘する声のほかに、同じ原作者による漫画『動物のお医者さん』(白泉社)のドラマ版の出来栄えの悪さを指摘する声も挙がっています。2003年にドラマ化された『動物ー』(テレビ朝日系)は主演を吉沢悠が務め、メインキャストに要潤、岸田今日子、雛形あきこを迎え、獣医を目指す大学生の奮闘を描きました。しかし、登場人物同士の呼び方が原作と違ったり、原作で反響のあったシーンを全面カットしたり、ドラマオリジナルの展開が不評を呼び「原作レイプ」と言われるほどの出来栄えでした。そのため、『本作も二の舞になるのでは?』と不安になってしまう原作ファンが多いのでしょう」(ドラマライター)
また、「石原さとみのキャラが“高嶺の花”と被る」という声が挙がる一方、「伊賀くん(福士)をみんなで怒らせようとする話が好きだから、ドラマでも見たい!」「どんな形であれ、漫画の世界観がテレビで楽しめるのは嬉しいこと。とりあえず第1話は絶対見る」と前向きな声も挙がっている。果たして、原作ファンの納得するような出来栄えは期待できるのだろうか。放送に注目したい。