市井は4人の子どもの母親とあって、選挙期間中、政界を目指した理由を「政治の世界に子育ての当事者が少ないから」と強調し、17日間の選挙戦を戦い抜いた。
「演説には、それなりに人が集まっていたが、有権者というよりも、モー娘。時代からの男性ファンが多かった印象。バチバチ写真を撮られたり、2ショット撮影に気さくに応じていたが、集票に結び付いたとは思えなかった」(選挙戦を取材した記者)
一部メディアによると、21日は開票が始まっても、都内のホテルに設置された党の開票センターに姿を現さず。22日未明になって、党関係者が「当選した場合、22日午前に取材に応じる予定だ」と説明していたという。
結局、同党は比例で8議席を獲得。比例の候補者の中で、元格闘家の須藤元気氏は8位の得票数を獲得。市井は須藤氏に次ぐ9位の得票数を獲得したものの落選。しかし、ほとんど話題にならなかった。
「結局、選挙期間中は元モー娘。のほかのメンバーたちの応援演説もなく、ニュース番組などで取り上げられる機会も少なく、集票が伸びなかったのも敗因」(同)
選挙のたびに話題になる、ジャーナリストの池上彰氏がメインキャスターを務めたテレビ東京の参院選開票特番では、午後11時半過ぎに、市井の選挙事務所と中継をつなげた。
しかし、市井はその時点で当落が判明していなかったこともあって、池上氏との対決は実現せず。画面がスタジオに戻ると、池上氏は「タレント候補といわれる1人として、じゃあ、どれだけ事前に勉強しているのかなということを聞きたいと思っていたんですけどね」と残念そうに話した。
やり込められることが分かっている池上氏を避けたのは、賢明な判断だったかもしれない。