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競輪人国記 福井(2)

 46期の桑野治幸は競輪ファンの父親にすすめられて競輪選手となった。競輪学校での成績は野田正(福岡)がアマのキャリアを活かして1位。桑野は97勝を挙げて2位に入っている。回転力は46期ではピカ一と言われた。
 「戦法は関係ない。どうしたら1着がとれるかを考えて競走するレースに徹してきた」(桑野)。
 S獲り全盛期の昭和57年、富山記念ではA級2班ながら清嶋彰一(当時福井)の後ろのビック滝沢正光(千葉)をさばいて優勝。同年の高松オールスターは特別初出場ながら1着を獲っている。
 昭和58年にS級制が採用されると、念願のS1に上がり、途中落車で顔面をこする事故もあったが「しぶとい選手」として穴ファンから人気を得た。GI、GIIの優参は平成8年のふるダビ和歌山(3)(2)(2)(9)だけだが「何かやってくれる」期待感を持たせた選手だった。

 51期の野原哲也は高校を出てから2年ほど家業の手伝いをしていたが、自転車に乗り始めるとわずか3か月で1000メートル1分11秒台を出して関係者をびっくりさせた。在校成績は66勝で4位だったが、S獲り回数は118本と抜群のダッシュ力を誇った。卒業記念では山田英伸(神奈川)を破り優勝。デビュー後は13か月でS1に上がり、中野浩一(福岡)の出世記録にタイという素晴らしさだった。昭和59年には「最強の若手軍団」といわれた51期の中で最初に特別競輪参加を果たしている。
 初の特別出場では(1)(6)(1)(7)と二次予選で敗退したが2勝を挙げて一線級での活躍が期待された。昭和60年の一宮オールスターでは(1)(5)(3)で準優を突破して優参した。さらに61年にはいわき平のオールスターでも(1)(1)(3)(9)と優参している。GI、GIIの優勝はないが、追い込みに変わってからは安定した走りで人気に応えている。

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