あの猛牛が憶病風に吹かれている!?。
天山は今年に入ってドヒール軍団GBHとの仲間割れを皮切りに、4・29大阪大会では友情が芽生えていた最愛のパートナー、飯塚高史に裏切られるなど、悲運に見舞われている。その事態に拍車をかけるように、前シリーズではタッグを組んだ本隊とレジェンドの面々にタッチを拒否された。このところトコトン味方に見放されている。
それでも天山は「自分1人でやっていけるわ」と豪語してきたが、ここにきて心労が重なったのか、どうも様子がおかしい。18日の会見ではGBH勢に「オマエらぶっ飛ばしたるわ」と勢い十分だったが、この日は「ちょっと困った」とトーンダウン。ため息までつく始末。
気掛かりなのは7・8後楽園ホールで行われる飯塚との完全決着戦。ランバージャック・デスマッチによる完全決着ルールで開催されるが、同戦には自陣のセコンドが必要とあって「会見では強気に言っちゃいましたが、果たしてオレのサイドについてくれる人はおるのか、探しても見当たらんのですわ」と頭を悩ませているのだ。
「もう人が信じられんですわ」。猛牛の人間不信の元凶はそればかりではない。27日のPREMIUMで行われるタッグトーナメントのパートナーであるゼロワンMAXの大谷晋二郎にも疑心暗鬼になっている。19日の会見に姿を現さず、音信不通。「大谷もいったいどうして連絡が取れないんだ」と困惑するばかり。すでにパニック症候群と紙一重の緊急事態だ。
「レスラーで連絡できる人間がおらん。もうこうなったらランバージャックのセコンドは高校時代の同級生にでも頼むしかない…」。そう言ってタメ息をつくと、何度も携帯アドレスを見返していた。