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「ポ」連呼最強サビ説

 大ヒット公開中の宮崎駿監督(67)の最新作「崖の上のポニョ」の主題歌が、突発的に大ブレーク。大人まで「♪ポーニョ、ポーニョ、ポニョ」とサビ部分を口ずさむ怪現象が巻き起こっている。業界関係者のあいだでは、鼠先輩の「♪ポッポポ〜」に続く強烈なインパクトに、「ポ」始まりの珍フレーズを連呼するサビの最強説が浮上。大人を虜にする「ポ」連呼の怪を追った。

 なぜか、どうしてか、ポーニョポニョのフレーズが耳にこびりついて離れない。風呂場の鼻歌ならまだしも、うっかりすると、いい歳をしたオッサンが電車待ちのホームや仕事中に口ずさんでしまうことがあるから気を抜けない。
 「暑さでぼんやりしていると、頭の中で女の子が元気いっぱいに『♪ポーニョ、ポーニョ…』と歌い始めるんです。心地よくて、穏やかな気持ちになれる。結局CDを買っちゃいました」と40代の独身男性。
 この男性はサビ部分しか知らず、鼻歌をフルコーラスで歌いたくてCD購入を決めたという。
 映画と同タイトルの主題歌の歌い手は、藤岡藤巻と大橋のぞみ。関係者によると、約3年前に藤岡孝章(56)と藤巻直哉(55)が結成した“団塊おやじ系デュオ”に、人気子役の9歳の大橋が加わったスペシャルユニットで、CDは昨年12月に発売された。
 発売元のヤマハミュージックコミュニケーションズは「発売当初はほとんど売れませんでしたが、映画が公開されるや、どかんどかん売れるようになりました。ふだんCDを買わない人が足を運んでいるのは間違いない。お父さんの世代だったり会社の上司が職場などで口ずさんでいる現象が追い風になっています」と嬉しい悲鳴を上げる。
 公開直前にテレビCMで「♪ポーニョ、ポーニョ、ポニョ、さかなの子…」とサビ部分が流れるや突然人気に火がつき、28日付オリコンチャートでは堂々6位のトップテン入り。映画も19日からの公開3日間で動員125万1107人、興行収入15億7581万7355円を記録し、同じスタジオジブリ作品で興行収入304億円の日本記録を持つ「千と千尋の神隠し」(01年)と同レベルの好スタートを切った。
 相乗効果でそれぞれの数字のテンポアップも予想される中、主題歌ユニットは全国キャンペーンを展開中。少なくとも8月中旬まで続ける予定という。
 この大ブレイクぶりに、業界関係者は「やたら耳に残る楽曲。鼠先輩の『♪ポッポ』といい、なぜ『ポ』で始まる珍フレーズをサビにした曲が立て続けにはやるのか。理由は全く分からないが、今後のミュージックシーンに影響を与えるかもしれない」と指摘する。
 特異なキャラで売る新人演歌歌手・鼠先輩(35)のデビュー曲「六本木〜GIROPPON〜」は、サビの部分を「♪ポッポポポポポ」とひたすら歌うのが若者にバカ受け。約3年前から歌われながら、今年5月に着うた配信が始まった途端、ブレイクした。
 さて「崖の上のポニョ」主題歌については、サントラ盤を含めて売り切れ店舗が続出。都内の某CDショップでは、店頭の目立つスペースに「この夏一番耳に残る一曲」と販促ポップをつけた。店員は「公開後は飛ぶように売れている。30代後半の男性が『ポニョの歌をあるだけ全部くれ』と大人買いしたケースもあった」と証言する。
 同曲は「言葉がおぼつかない娘にパパが寄り添うように歌う」という設定で、歌に初挑戦の大橋は思い切りのいい歌声を披露。親子関係に悩む父親が、子育て期を思い出して購入することも多いとか。酔ったサラリーマンがカラオケで「♪ポーニョ、ポーニョ…」と熱唱する日も近そうだ。

○池袋サンシャインシティ「ポニョ展」&「ポニョ水族館」
 東京・池袋のサンシャインシティ文化会館2階展示ホールDでは、30日まで「崖の上のポニョ展」を開催している。海底などをイメージした会場内は、映画を再現するポニョワールドだ。
 岩穴を触るとアニメ映像で魚が飛び出すなど、幼児から楽しめる体感型アトラクションがわんさか。映画の貴重な資料も展示するほか、大人気の主題歌もずーっと流れている。
 「先週末は1日平均3000人にご来場いただきました。家族連れだけでなく、若いカップルや20〜30代の女性同士のお客さんも多かったので驚いています」(サンシャインシティ広報担当者)。入場料は500円。連日午前10時から午後6時(最終入場は5時半)まで。
 ダブル企画としてサンシャイン国際水族館では特別展示「崖の上のポニョ水族館」を8月31日まで開催中。こちらはポニョの世界をイメージした魚やクラゲなど海の生き物約30種を間近に観賞できる。
 水族館広報担当者は「映画には特定できる種別は出てこないため、あくまでイメージです。映画でかわいく描いてもらっているので、実際の生き物にも興味をもってもらえれば。夏場は涼しいのでデートにもぴったりですよ」と話す。繊細で展示が難しいイカや、水流をつくったクラゲ水槽は見ものだ。
 通常展示とあわせ入場料は大人1800円(子供900円)。午前10時から午後8時半(8月13〜17日は午後9時半、最終入場各30分前)まで。
 ポニョ展とポニョ水族館の共通割引入場券あり。

○「崖の上のポニョ」とは
 宮崎駿監督が4年ぶりに手がけたスタジオジブリ最新作。深海に住む魚の子・ポニョが5歳の男の子・宗介と出会い、人間になりたいとの願いを貫く物語。音楽は宮崎監督と長年コンビを組む久石譲氏(57)が担当し、米良美一が主題歌を歌った「もののけ姫」(97年)などに代表される大人路線ではなく、「♪トットロ、トットーロ」でおなじみの「となりのトトロ」(88年)のようなホンワカ路線だ。主題歌は、作詞・近藤勝也、補作詞・宮崎駿、作曲編曲・久石譲。CDは税込1000円。

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