都教育委員会によれば、1月15日、同校の校舎内で、教諭が生徒の顔を一発殴り、倒れ込んだところを引きずるなどの暴行を加えた。学校側から都教委に概要の報告があり、生活指導の中でのトラブルだったという。暴行の一部始終を撮影したとみられる動画がインターネット上で拡散し、話題となっていた。
動画内では、ピアスを付けたまま登校した生徒と口論になり、パンチを顔面に放つと、「てめぇ、この野郎! なめてんじゃねぇよ!」と罵声を浴びせ、制止しようとした他の生徒にも暴言を吐いた教諭の姿が収められていた。
しかし一方で、暴力に至る前段階として、生徒とそのグループによるネット上での炎上を狙った挑発行為であった可能性も浮上している。教師と対峙した生徒が「その小さい脳みそでよく考えろ!」「は!? 病気って言ってんだろ、テメエはよ!」と教師に暴言を吐き、キレた教師が暴力を振るうという結果になった。
この報道を受け、21日放送の『スッキリ』(日本テレビ)にて、MCの加藤浩次は「これね僕は思うんだけど、やっぱり生徒も裁かれるべきでしょ。生徒は先生をハメられるんだもん。当然、挑発に乗ってしまった教師も反省しないといけないが、『俺が処分下してやった』と生徒が言ってるんだったら、大人なめんな!って話ですよ」と生徒側にも非があると批判した。
拡散された動画内では、撮影者の「ツイッターで炎上させようぜ」などの声が入っていたため、拡散目的の挑発であったことも指摘されており、ネット上でも加藤の声に称賛の声が多く上がっている。
「『生徒も裁かれるべき』『大人なめんな』加藤さん、よく言ってくれた!」「今回のは被害生徒と撮影者が悪質。教師を処罰するのではなく、生徒を罰するのが大事」「この先生だけ処分したらもっと調子のると思う。煽ってた生徒、撮影してた生徒、こいつらも処分されるべき。加藤さんいいこと言う」「ピアス注意されてんのに舐めた態度取ってる生徒も悪いよな」「どうやら、また加藤さんがズバッと言ってくれたみたいで…もしも私が生徒側だったとしたら、親が頭下げる案件」「殴られた生徒の親は抗議しに来るのではなく、自分の子どものしたことを本人に反省させてしかるべき。抗議なんてもっての他」
暴力や生徒に対する体罰は決して許されるものではないが、今回のケースは生徒側にも非があるとの意見が集中している。
今回のことについて、都教委職員課では教師の行為は体罰だとして、懲戒処分を含む適切な対応をしたいとしているが、生徒側への対処も求められる。