コースに出たバルクはチャカつき気味。ダクは踏めたものの、キャンターに入るとハミをガツンと取り、7Fから13秒台のラップを刻む大暴走。結局終いまで折り合いはつかぬまま脚が上がり始めた直線は流すような格好となった。
“竜頭蛇尾”となった7F88秒8→75秒4→63秒4→51秒6→39秒5→15秒2の時計に榎並調教厩務員は開口一番、「人馬ともども大変でした」と苦笑い。「もう少しゆっくり行きたかったが、ずっと(ビッグレドファームの)坂路で乗っていたから、コースでやると馬が追い切りと分かって気合が入ってしまうみたい」と掛かった理由を説明した。
それでも、体調に関しては、「重苦しさはないし、久々にしては仕上がってる」とズバリ。「目標がどうとかではなく、(中央には)一戦一戦勝負にきているつもりですよ」と前向きに締めた。