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お笑い界の“変わり種”たけし軍団(後)

 ギリギリアウト。でも、やる。それが、ビートたけしの哲学だ。その哲学に翻弄された、たけし軍団。今回は、軍団員の生死をさまよう仕事を紹介しよう。

 今なお語り継がれているのは、浅草キッド。1989年に放映された『スーパーJOCKEY』(日本テレビ系列)で挑戦したのは、「人間サイコロ」だ。2m四方のサイコロのなかに入れられて、雪山から落とされ、出る賽の目は何かを当てるクイズ。恐ろしいのは、誰もリハーサルをせず、サイコロ内にCCDカメラを入れていない点だ。

 結果、水道橋博士は恐ろしさのあまり途中で蹴破って、脱出。椎間板ヘルニアになった。玉袋筋太郎は谷底に向かって直進したが、偶然、雪山に刺さってストップ。救出に2時間もかかり、玉袋は気絶した。これが、月給4万円時代の仕事である。

 そんな放送事故が毎回起こっていたのは、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』(89年〜96年/同局)。1回あたりの総製作費で1億円も投入できたのは、当時を物語っている。

 じゃんけんで負けたら、水ではなくロウで全身を固められるゲームでは、グレート義太夫がスキンヘッドになった。収録から数日間、体中からロウが取れなかったためだ。

 ハエ取り紙などに使用される超強力な粘着液の上に落とされる「粘着クイズ」。その板に、体を上下でサンドされたのはラッシャー板前だ。

 ほかにも、格闘家の足の裏に書いてある文字を読むために、現役プロレスラーとリングで闘う「電流爆破字読みクイズ」。出題されたクイズの、不正解を記したバスに乗車すると、バスごと海に沈められる「バス吊り下げアップダウンクイズ」。レーシングドライバーが目隠しをしたまま運転して、炎の壁に激突したり、片輪走行したりする「カースタントクイズ」。不正解だと回答席が爆破される「米軍ヘリ爆破クイズ」。逆バンジージャンプで飛ばされる「人間ロケットクイズ」など。

 軍団はもちろん、ダチョウ倶楽部や出川哲朗、松村邦洋ほか、多くの芸人が売れるチャンスをつかんだ伝説の番組。DVD化もされているが、モザイク処理、シーンカットが多いのも、ステイタスという名の伝説である。(伊藤由華)

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