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昭和の大俳優・高倉健さんが死去!

 映画俳優の高倉健(本名・小田剛一)さんが10日午前3時49分、悪性リンパ腫のため東京都内の病院で亡くなっていたことを各メディアが報じた。

 高倉さんの所属事務所はマスコミ各社にファクスで報告。ファクスには「映画俳優 高倉健は、次回作準備中、体調不良により入院、治療を続けておりましたが、容体急変にて11月10日午前3:49都内の病院にて旅立ちました。生ききった安らかな笑顔でございました。病名 悪性リンパ腫『往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし』83歳の命を全う致しました」などとつづられ、高倉さんの遺志に従い、すでに近親者にて密葬を行ったという。

 「親交のある関係者には、事務所から亡くなったことを報告する手紙が届いていたようだが、固く口止めされ、一斉発表となったようだ」(映画関係者)

 高倉さんは福岡県に生まれ、大学進学のために上京。演技経験はまったくなかったが、55年に東映ニューフェイス2期生として入社した。翌56年に映画「電光空手打ち」で主演デビューした。60年代に入って「網走番外地」「日本侠客伝」「昭和残侠伝」など出演した仁俠映画がシリーズ化されいずれも大ヒットし一躍トップスターとなった。

 生涯の映画出演作は200本を超え、遺作は12年に公開された「あなたへ」。亡き妻(田中裕子)の面影をたどり、富山から九州まで自らハンドルを握り、旅をする刑務官を演じた。

 「『あなたへ』の撮影の際も、体調不良はささやかれていなかっただけに、関係者のショックは大きすぎる。高倉さんは決して望まないような性格だったが、今後、映画会社の枠を超えて盛大なお別れ会が開かれることになるだろう」(映画ライター)

 志半ばにして天国に旅だった高倉さんだけに、これまで天国に旅だった数多くの映画仲間を誘って、豪華な新作の撮影に挑みそうだ。

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