search
とじる
トップ > 社会 > 森健&石原 “京葉ツープラトン”完成

森健&石原 “京葉ツープラトン”完成

 千葉県知事選でリベンジVを果たした森田健作氏(59)は1日、東京都庁に石原慎太郎知事(76)を訪ね、公約の「東京湾アクアライン通行料値下げ」について協力を取り付けた。旧知の間柄とあってすぐに意気投合。首都圏自治体が連携する中、やたら個性的な知事による“京葉ツープラトン”が完成した。

 知事応接室に先乗りして猪瀬直樹副知事(62)と談笑していた森田氏は、派手なパフォーマンスで石原氏を出迎えた。立ち上がると両手で両ももをパチンとたたき、その手を広げて「どうも都知事! 1周遅れ(前回落選)で参りました! ありがとうございました! お世話になりました!」と元気いっぱい。気圧された石原氏は「オーバーアクションだねえ」と苦笑いするしかなかった。
 しかし、報道陣を追い払ったあとの会談は大いに盛り上がったようだ。森田氏によると、石原氏はアクアライン値下げについて「ぜひ、オレも応援する」と約束。森田氏は前日3月31日には麻生首相からも前向きに検討する確約を取り付けており、公約実現にまた一歩近づいたことになる。
 そればかりか「なにしろ森田が千葉県知事になってこの首都圏は変わるよ、と過分な言葉までいただいた」という。
 15分間の予定だったところを40分以上にわたって話し込む中、先輩知事からのアドバイスもあった。ところが森田氏はその内容について「気をつけろよ、役人はウソつきだから…とか、アッハハハ(笑)。これは冗談かもしれませんが、いろいろ教えていただきました。あとは言えません。密談ですから」と口にチャック。大阪府の橋下徹知事(39)が石原知事に就任挨拶をしたときと全く同じ反応だった。

 石原氏は会談後、記者団に「(アクアラインを)首都高速なみの料金にすれば活用されるから千葉にも首都圏にも画期的なことになるでしょう。東京の人は観光地というと西に行きたがるけど、千葉は原野もあって素晴らしいところ。彼はそれを生かすんじゃないかな」と期待感を示した。
 森田氏は2006年に映画「I am 日本人」を自主製作するなど愛国心にあふれ、その考え方は石原氏に近いとされる。1998年には、石原氏が議員辞職するまで地盤としていた衆院選東京4区から出馬して当選しており、そのころからの付き合いという。05年知事選では石原氏を筆頭に神奈川・松沢知事、埼玉・上田知事の応援を受けている。
 ところが今回知事選では先月初旬の森田氏出馬表明を受け、石原氏は応援するかどうかについて「個人的には親しいけど、依頼が来ていないし、顔ぶれを見ないと分からない」と冷たい態度だった。約2年ぶりに石原氏に会ったという森田氏は「今回も応援に行ってやるぞと(話を)いただいたんです」と明かした。
 まずは現行3000円(土日祝日のETC普通車は1000円)のアクアライン通行料を800円に値下げすることに全力投球するが、今後は東京マラソンを意識したアクアラインマラソンや、羽田-成田間のリニアモーターカー構想などで連携を模索していく。
 さらに石原知事が号令をかけて神奈川、埼玉を含めた4知事で集まり、森田氏の当選祝いを兼ねた首都圏知事会合を持つ予定。森田氏は「2〜3カ月に1回のペースでやりましょう」と提案し、石原氏も前向きだったという。国を相手に“京葉知事コンビ”がひと暴れしそうだ。(高)

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ