「まだまだ謎の残るこの事件ですが、昨年12月に犯人蔵匿罪で19人目の逮捕となった奥村亮祐被告(26)の被告人質問が5月17日、東京地裁立川支部で行われました。奥村被告は当時、友人(26=犯人隠避罪で有罪判決を受けている)に頼まれ、実行犯の渡辺豊被告(42)らのために一時的に部屋を用意したとされています」(司法記者)
だが、奥村被告は法廷で、一貫して『6億円の犯人だと知らなかった』と言い張り、あくまで友情の上での行為だと主張した。
さらに、渡辺被告らが持ってきた現金袋などのゴミについても、「いや、捨てといてと言われたけど、自分、よく覚えてない…」と言葉を濁し、「全くただのゴミだと思ってました」と終始弱々しく発言。
なぜここまで苦しい言い訳に終始するのか。傍聴席を見回した検察官が、おもむろに問いかける。
検察官「先日、お子さん産まれたのかな? 今日、法廷に来てるの、奥さんと、お子さん?」
奥村被告「…はい」
法廷の一番前の席には、本当に産まれたばかりの赤ちゃんを抱き、奥村被告を見つめる若い女性の姿が…。
検察官「子ども、抱っこしたいでしょ」
奥村被告「したいです」
検察官はニヤニヤしながら突っ込んだ。
「そうだよなぁ〜。本当はあなた、匿う時に6億円の関係者と知ってたけど、認めると刑務所に行く事になるから、知らなかったとウソついてるんじゃないの?」
奥村被告「…そんなことはないです」
裁判が終わると子どもは泣き出し、それをあやす妻を、奥村被告はじっと見つめていた。これではまるで安っぽい2時間ドラマのようだ。
前科のある奥村被告は、今回有罪になれば刑務所行きが濃厚。犯人蔵匿罪は、犯人と知っていて匿えば有罪となる。奥村被告が我が子を抱けるのは、いつになるのだろうか。