コメ不足の報道から、4月は4万円、5月は5万円と値上がりしていったが、3万6000円とようやく3万円台まで価格が下がった(いずれも60キログラム当たり)。備蓄米の放出の反動と見られている。
神奈川県のスーパーでも、備蓄米の発売により値下げを始めた店舗がでてきた。備蓄米が低価格帯で手に入るため、高い新米が売れ残る可能性があるとしての値下げのようだ。他地域のスーパーでも同様の動きが見られる。
備蓄米流通の影響であることは間違いない。しかし、影響で必ずしも安定するわけではない。価格の安定にはまだ時間がかかるだろう。
ネット上では、「消費者にとってはいい事じゃないか」「昨年の価格よりは、まだまだ高い。もっとがんばりましょう」「新米出てきたら古米になるし、早目に売り切りたいんだろう」「暴利をむさぼろうとした業者の投げ売りが始まった」と好意的な意見や、卸業者を批判する意見が上がっている。
値下げは消費者にとってはうれしいニュースだ。コメが業者によって流通が止まっていたか、本当にコメがなかったのか、分かっていないため、価格安定になるのかどうかはまだ不透明だ。農家の利益のためなら値上げも仕方ないが、卸業者がもうけのため、止めていたのであれば問題だ。コメのブラックボックスが明らかになる日がくればいいが。まずは、コメの値段と供給を安定させてもらいたい。