この日は、19日に東京・池袋で発生した87歳男性の自動車暴走事故を取り上げ、高齢者ドライバーの免許返納問題について出演者たちが議論していた。その中で、コメンテーターとして出演していた中部大学の武田邦彦教授が、交通死亡事故を起こすドライバーは20歳代がもっとも多いことに言及した上で、「事故死亡率が一番高い20歳代の人たちには、なんで返納求めないの?」「これ、老人イジメじゃないの?」と発言。これに対し、ジャーナリストの石塚元章氏が「ハンドル操作や運転ミスが原因の事故はお年を召した方が多い」と話すと、武田氏は「それは情報操作なんですよ、警察庁の」と切り捨てていた。
その後も、武田氏は「運転免許を返納することは本人の人生の一部をなくすわけだから、老人だから返納しなさいっていうのはおかしいね!」「膝も悪くなるし、歩くのもしんどくなるし、時間があるから生きてちゃだめだって押し込むのはよくないからね」「老人に思い出だけで生きろって言うのか」と繰り返し発言。MCの石井亮次アナウンサーが「老人だから返納しなさいとは一言も言ってません」と何度か釘を刺したものの、最終的には「番組を前に進めるために、ちょっと黙っててください」と注意される一幕もあった。
これらの発言に視聴者からは、「事故被害者の気持ち分かってて言ってるのかな」「まさに老害だな…」「20代と、痴呆が始まる恐れのある80代を同列に語るとかどうかしてる」という声が殺到。武田氏に対する苦言が多く寄せられてしまった。
出演者からもたびたび咎められた武田氏の今回の発言。番組では「運転卒業式」をするという高齢ドライバーの例も紹介されていたが、武田氏は始終「差別」とも発言し、呆れ声を集めていた。