福山雅治主演の本作。原作は、江波戸哲夫氏による同名小説で、廃店が決まりそうな銀行の支店長に任命された主人公、片岡洋(福山)が仲間と共に本部の理不尽さに立ち向かうドラマとなっている。
第1話では、大手の三友銀行で働く片岡が、廃店候補の「蒲田支店」の支店長に任命される。予期せぬ昇進に喜ぶ片岡だが、本部からは「ノルマを半年以内に達成できなければ廃店とする」と宣告され、愕然とする。「どうせ廃店になるのだから、頑張らなくていい」という本部の言葉に、疑問を抱きつつも出勤初日を迎えたが、蒲田支店が融資していた会社、YCSの社長が行方不明になるという事件が勃発。部下の滝川晃司(神木隆之介)と平正樹(井之脇海)と共に社長の行方を追うのだが――というストーリーとなっていた。
2013年放送の日曜劇場『半沢直樹』を手掛けた演出家の田中健太、同じく『半沢直樹』のプロデューサーを務めた飯田和孝を制作陣に迎え、「平成最後の下克上」がキャッチコピーの本作。「銀行が舞台って設定もまるパクリじゃん」「もしかして会議室って半沢直樹と同じとこ?」「副支店長役に香川照之に起用するとか半沢直樹意識してるとしか思えない」など類似性を指摘する声が寄せられた。
「『半沢直樹』『下町ロケット』のヒットにより、近年、日曜劇場は“大人向けの下剋上ドラマ”という路線から脱出できない傾向にあります。今回は、コメディ要素を加え、マイルドな印象にはなったものの、“下剋上”という点は同じです。ヒットを狙うあまり、前作2つでウケた要素を取り込み、同じ俳優を起用することで、代わり映えしない印象になってしまったのでしょう」(ドラマライター)
一方、『半沢直樹』と比較する声がありつつも、「シリアス過ぎないから見やすくて好き」「がむしゃらに頑張る主人公を見ると元気をもらえる」との好評の声も。
『半沢直樹』以上の怒涛の下剋上なるか?今後の展開に期待したい。