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共同通信杯 内田に鞍上強化 シェーンヴァルトが巻き返しに懸命

 GIでの悔しさはここで必ず晴らす。昨年暮れの朝日杯FSで7着に敗れたシェーンヴァルトが、「第43回共同通信杯」(GIII、東京芝1800メートル、8日)に向け、必勝態勢だ。今回は鞍上も頼れる男・内田騎手にバトンタッチ。気分一新で2009年初戦へと向かう。

 「タラレバをいっても仕方ないけど、朝日杯での2角での不利は本当に痛かった。スムーズに競馬をしていれば違った結果になっていた」。岡田調教師は消化不良に終わったシェーンヴァルトの前走を振り返り、悔しさをにじませた。
 スタートはスムーズに出たものの、2角でセイウンワンダー(1着)が強引に前へと割り込んできた。これによって後方へと下げるロス。完全にリズムを崩した。
 「スムーズなら勝ち馬の位置で競馬ができていたはず。そうすればセイウンじゃなく、ウチの馬が勝っていたんじゃないかな」
 決して強がりではない。イチかバチかのイン強襲を決めたセイウンの上がり3Fが経済コースを通って35秒0。一方、シェーンはもまれ込んで35秒4だった。道中でシフトダウンを余儀なくされたことを考慮すれば、まともなら争覇圏内に加わっていてもおかしくはなかった。

 前走のリベンジに向けて、この中間はみっちりと乗り込まれてきた。1週前には、栗東坂路で800メートル54秒7をマーク。短期放牧を挟んでの出走となるが、仕上がり面に抜かりはない。
 さらに、陣営は今回、デビューから手綱を取り続けた北村友騎手から、昨年の関東リーディング・内田騎手へとバトンを託した。元来が追わせて味のあるシェーン。豪腕で鳴る新たな鞍上とのコンビ結成で、さらなる力が引き出される可能性は十分にある。
 「前走から短い期間だったけど、ジャングルポケット産駒の荒々しさが取れて今は落ち着きがある。初めての左回りもまったく問題ないし、何とかリベンジを果たしたい」
 父は01年のここを2馬身差で完勝し、後のダービー制覇へと弾みをつけた。その血を受け継ぐシェーンが、府中の杜で自慢の末脚を爆発させるか。

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