一本目は、12月23日(金)より劇場公開される映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(ファントム・フィルム配給、12月23日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー)。アメリカ・イギリスの合同軍事作戦で1人の少女を犠牲にしてテロリストを殺害するか、ドローン操縦士の迷いや遠く離れた会議室での閣僚たちの議論を中心に描かれる軍事サスペンスです。実話の作品ではありませんが、事実としてドローン攻撃の誤爆による犠牲者が生まれている現在の戦争の疑問をストレートに描いています。何が正義かを見る者全員に突き付け、同時に観る人のモラルも問い、衝撃の結末を迎えます。劇中に描かれる合同軍事作戦は、映画の上映時間と同じくリアルタイムで描かれ、一人の少女の命を取るか、民間人が多数殺されることが予想されるテロリストの殺害を取るか、あたかも同じ会議室に居て議論に参加しているような臨場感を感じることができるリアルタイムサスペンス。
二本目は、あのオスカー俳優ジョディ・フォスターが監督を務め、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが共演を果たした社会派サスペンス『マネーモンスター』(ソニー・ピクチャーズエンタテインメントから本日10月12日ブルーレイ&DVD発売)。人気司会者リー・ゲイツの軽妙なトークがウリの投資情報番組“マネーモンスター”の生放送中に、銃を持った若者が乱入し、ゲイツを人質に番組自体をジャックします。番組が推奨した株に投資し、全財産を失った恨みを晴らすため、若者はゲイツの身体に爆弾を装着させオンエアを継続することを要求します。経済番組の生放送がジャックされた模様をリアルタイムで目撃してしまったような緊迫感と同時に、株価暴落の裏に隠されたアメリカ経済界の闇が描かれる社会派サスペンス。
三本目は、ベルリン国際映画祭で「銀熊賞」他計3冠、またドイツ映画祭でも「作品賞」他計6冠を獲得し、世界中が注目した犯罪青春映画『ヴィクトリア』(ポニーキャニオンから発売中)。全編を140分ワンカットで撮影し話題となりました。スペインから単身ドイツにやってきた女性ヴィクトリアは、夜明け前の路上で地元の若者4人組に声をかけられ、意気投合。いつしかそのグループのリーダー格のゾンネと心を交わしていきます。そんなゾンネたちに大きなトラブルが発生し、何も分からないままヴィクトリアは、彼らの世界に足を踏み入れることとなる。12ページの脚本をもとに俳優たちが即興でセリフを発し、撮影中に発生したハプニングもカメラに収めながら、ベルリンの街を疾走する登場人物たちの姿をリアルタイムで見ることで、まるで自分自身がドイツのベルリンに居る錯覚を味わうことができる。
最後には、リアルタイム作品の代表格である海外ドラマ「24-TWENTY FOUR-」シリーズ。最新作である「24-TWENTY FOUR-リブ・アナザー・デイ」(20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンより発売中)ではシリーズ全12話に凝縮されながらも、よりスピーディに展開していく“リアルタイム進行”はそのままに、衝撃と興奮は今までにないほどにスケール・アップ。また新たなシリーズとなる『24:Legacy(原題)』が2017年2月に全米オンエアが決定し、ジャック・バウワー役でお馴染みのキーファー・サザーランドに代わり新たな主人公を、コーリー・ホーキンズが務めることが発表された。
秋の夜長はまだ始まったばかり。長くなった夜の時間を映画を通して実感してみるのはいかが?
『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』
12月23日(金)より、TOHOシネマズシャンテ他全国公開
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配給:ファントム・フィルム