13日の会見には内山氏、大貫ボクシングジム瀬端幸男会長の他に、元プロボクシング世界5階級制覇のフロイド・メイウェザーJr.も同席した。大会はボクシングイベントDANGANと、メイウェザーをマネージメントするTMTの共催で行われる。『KNOCKOUT』にならい全て5Rで行われ、第1回大会は10.19東京・後楽園ホール大会からスタートする。56kg、60kg、65kgの3階級のトーナメントに各階級4選手ずつエントリーし、10.19後楽園で1回戦6試合、来年1月の後楽園大会で決勝3試合を行う予定だ。
気になる賞金だが、KOするラウンドによって金額が変わるシステム。1Rが50万円、2Rが30万円、3Rが15万円、4Rが10万円、5Rが5万円。さらに優勝賞金として、50万円が加算されるという仕組み。瀬端会長は「みなさんKOが見たいと思うんですよ。短いラウンドでKOマッチは面白い。我々は既に3月以降、オリンピックシーズンを除いて毎月後楽園を押さえています。3月以降は、ワンマッチの賞金マッチをやりたい。ここから内山のような選手が出てくれたらいいですね」とコメントした。
これを聞いていたメイウェザーは「素晴らしいイベントだ。100%協力する」と約束すると、「メイウェザープロモーションからも選手を送り込みたい。勝っても負けても素晴らしいエンターテインメントになると思う。私たちのファミリーに新たなメンバーが加わる、アジアの格闘家が集う中で、私たちからも送り込めればみんなで力を合わせて素晴らしいイベントになると思う。メイウェザープロモーションの選手はアメリカ以外にも世界中にいる」とアピール。売り込みにも余念がなかったが、内山氏は「メイウェザーさんが強い相手を送り込んでくれるんだったら最高に面白い」と笑みを浮かべていた。
出場選手は内山氏が選考。「KO率の高い選手、短いラウンドでスリリングな試合ができる選手を選んだ」という。他にも外人枠としてモンゴルとフィリピンからの招聘も考えるそうで、まずは第1回大会に注目したい。しかしメイウェザーとのタッグ表明で1,000万円の賞金が集まったというのだから驚きである。
(どら増田)