なかでも、TBSが全精力をつぎ込んだ日曜劇場「半沢直樹」(堺雅人主演/日曜日午後9時〜)の初回(7月7日)は2時間スペシャル(午後9時〜10時48分)で放送され、視聴率(数字は以下、すべて関東地区)19.4%と好発進した。
同ドラマは直木賞作家、池井戸潤氏の人気小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」を映像化したもの。
主演の半沢(堺)は東京中央銀行大阪西支店の融資課長で、5億円を融資した西大阪スチールが倒産。その責任を押し付けようとした本店に対して、半沢は「5億円を取り戻す」と宣言して、初回は終わった。
日曜劇場枠の前作「空飛ぶ広報室」(新垣結衣主演)は、全11話の平均視聴率が12.6%と低迷しただけに、TBSが同ドラマに懸ける期待は大きい。
出演者は主演の堺の他、妻役・上戸綾、父役・笑福亭鶴瓶、行員役・及川光博、頭取役・北大路欣也、常務役・香川照之、大阪国税局統轄官役・片岡愛之助、倒産した西大阪スチールの東田社長役・宇梶剛士、東田の愛人役・壇蜜、連鎖倒産した竹下金属社長役・赤井英和…といった具合で映画並みの超豪華キャスト。これなら、高視聴率を獲っても当然といえるだけに、今後の推移が気になるところ。
また、満島ひかり主演「Woman」(日本テレビ系列/水曜日午後10時〜)初回(3日)は、13.9%とまずまずのスタート。深夜ドラマ「警部補矢部謙三2」(生瀬勝久主演/テレビ朝日系列/金曜日午後11時15分〜)初回(5日)は、8.8%だった。
なお、NHK大河ドラマ「八重の桜」(綾瀬はるか主演/日曜日午後8時〜)第27話(7日)は、12.9%で前週より1.1ポイントのダウンとなった。
(坂本太郎)