ところが、その後、数々の疑惑が生じ、理化学研究所では、4月1日の会見で、小保方氏の研究論文をねつ造、改ざんや故意による研究不正があったと発表した。
それに対して、不服申し立てをした小保方氏が同9日に反論会見。小保方氏は時折り、涙を見せながら、ねつ造、改ざん疑惑に反論したが、「STAP細胞は本当にあるんですか?」との質問には、「STAP細胞はありま〜す!」とキッパリ言い切った。
同会見は同日午後1時より、約2時間半にわたって行われたが、このもようを、NHKを含めた各局が放送した。
NHKは当初の放送枠30分を1時間25分に延長し、その視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は午後1〜2時が9.4%、午後2時〜2時25分は9.5%だった。前4週平均では、午後1時が3.3%、午後2時が2.4%で、通常週から大きくアップした。
日本テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」では、番組開始から生中継し、第1部(午後1時55分〜2時55分)で8.3%、第2部(午後2時55分〜3時50分)では12.3%と、この時間帯では驚異的な10%超え。同番組の水曜日第2部の前4週平均は7.9%で、こちらも通常週の数字を大幅に上回った。
その他、TBS「ひるおび」も番組内で放送。テレビ朝日は急きょ、「ワイド!スクランブル」第2部を放送して中継。フジテレビはバラエティー番組「ごきげんよう」を深夜に移動させて、注目の会見を放送した。
お昼の時間帯で、驚くべき視聴率をマークした小保方氏の会見。「STAP細胞が本当にあるかどうか?」の疑問に関しては、世のほとんどの人は難しすぎて分からない。これだけ注目されるのは、そんな難しいことではなく、小保方氏のキャラクターにあることはいうまでもない。
理化学研究所は4月1日付で、小保方氏との契約を更新したが、その処分が決まっていないため、今後は未確定だ。“数字を持つ女”に各メディア、芸能界も熱視線を送っていることはいうまでもない。小保方氏自身は研究者を続けることを希望しているが、今後テレビ各局では、事態の推移を見守りつつ、彼女の“出演”を狙っていくことになりそうだ。
(坂本太郎)