大阪出身の木下は、大学を卒業後に吉本新喜劇に入団。役者を目指して日々舞台に立っていたが、主役級の演者になる前に辞めてしまった。理由は、新喜劇のまんねり、団員刷新にともなって、だった。ちなみに、すでにドル箱芸人だったダウンタウンとは、共演したことがなかった。
先輩・後輩ではなく、同級生なのは、最近では一発屋芸人としてのテレビ出演しかないジョイマン・高木晋哉。シンガーソングライターの泰基博とは、神奈川・横浜市内の中学時代の同級生。ともにバスケットボール部に所属して、青春の汗を流しあった仲だ。
先に売れたのは、高木。その彼が芸能界の表舞台から姿を消したあと、秦の実力が認められた。運命とは皮肉なもので、現在は秦のバーターに高木が成り下がってしまった。
血縁者であまり知られていない例を挙げれば、なにかと芸能界を騒がせた俳優の加瀬大周。90年代には芸名・独立騒動で、00年代には覚せい剤逮捕で、マイナス要素ばかりが表立っているが、彼の親せきには芸人がいる。従兄は、松竹芸能所属のムートン伊藤。現在は、鈴木おさむが手掛ける深夜番組『ドラマ!7人のアイドル ゴーゴー!』(テレビ朝日系)にレギュラー出演中。ほぼ無名のピン芸人だ。
陣内智則には、「まいちゃん」と呼ぶ姪がいる。彼女は、ご当地アイドルグループ・KRD8の一員である宮脇舞依。兵庫県姫路市を中心に活動する同グループは、お世辞にもハイクオリティと言いがたい。しかも、アイドルとしては遅咲きの24歳で業界入りを果たしているため、叔父の陣内としては、「早く辞めてほしい」と心から願っているとか。
二世タレントが高い支持を得ている今。元同僚、同級生、遠戚などの仰天共演があっても、おもしろいかもしれない。(伊藤由華)