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戦極 吉田が石井に宣戦布告

 戦極でプロデビューする北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリスト石井慧が4日、東京・新宿ステーションスクエアでファン公開のもと契約調印式を行った。同じ柔道金メダリストの先輩ファイター吉田秀彦から宣戦布告され、“新旧柔道王対決”に武者震い。早くも日本人金メダリスト対決が現実味を帯びてきた。

 米UFCでのデビュー計画から一転、日本のメジャーMMA団体「戦極」でプロ転向することになった石井。この日は公開契約イベントでファン3000人を前に契約書にサインし、正式に戦極ファイターとなり「面白い試合をして世界チャンピオンになりたい。応援よろしくお願いします」と、待望の総合格闘家デビューに向けて抱負を語った。
 現時点でデビュー戦については未定。それでも石井は「試合はいつでも大丈夫です。8月2日の大会(さいたまスーパーアリーナ)に出ろと言われたら出ます」とし、戦極を主催するワールドビクトリーロードの國保尊弘代表も「(8月に)参戦するなら会場を1万5000人から4万5000人の仕様に変えることも考えないといけない」と、8・2デビューに前向きだ。

 参戦する階級についても「ヘビー級で戦っていきたい」とヘビー級戦線で闘う方針。戦極のヘビー級といえば、ジョシュ・バーネットや藤田和之ら強豪がひしめくが、一番の大物といえば同じ柔道金メダリストの吉田だ。8月大会には米マットでエメリヤーエンコ・ヒョードルと試合を控えるバーネットを除き、藤田と吉田が参戦濃厚となっている。
 その吉田はこの日イベントに出席し、年始の1・4「戦極の乱」で敗れて以降試合から遠ざかっている自身の次戦について「できれば8月にやりたい」と表明。これまで次戦はヘビー級からライトヘビー級に階級を下げることを示唆していたが、この日はヘビー級の石井を意識してか「階級については相手によって(ヘビー級でも93キロ級以下のライトヘビー級でも)どちらでもいい」と語った。
 吉田から「石井との対戦は僕が決めることじゃないが、やるときが来れば、先輩も後輩もない」と宣戦布告され、「尊敬する先輩と試合ができるだけでも幸せ。試合をすることになったら、一生懸命頑張ります」と呼応した石井。MMA戦士として対峙した“新旧柔道王”の動向から目が離せない。

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