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ちょっと意外な仏教用語

 日本人の多くが信仰している宗教が仏教である。仏教は日本人にとってあまりにも身近すぎて、かえって知られていないことも多い。日常会話で使われている言葉で、その発祥が仏教用語だったなんてことがたくさんあるのだ。中にはちょっと意外でおもしろいものもあるのでちょっと紹介してみよう。

【シャカリキ】
 夢中になって頑張ることを「シャカリキ」という。語源は「釈迦の力」文字通り「釈迦力」のこと。

【ウロウロ】
 あっち行ったり、こっちに来たりすることを「ウロウロする」という。これも仏教用語で漢字では「有漏有漏」と書く。「漏」とは煩悩のこと。つまり「有漏」とは「煩悩が有る」という意味である。

【ゴタゴタ】
 鎌倉時代に宋から来た兀庵(ごったん)という和尚さんが語源。ごったん和尚は理屈っぽく話しも難解であったため、混雑やわかりにくいことを「ごったんごったん」というようになり、やがて「ゴタゴタ」と表現されるようになった。

【ガタピシ】
 漢字で「我他彼此」と書く。我(自分)と他(他人)、彼(彼岸)と此(此岸)つまり「あちら」と「こちら」という対立することから来ている。これが、建物の建てつけの悪さを「ガタピシしている」などと表現したもの。

【もっけの幸い】
 「もっけ」とは「物の怪(もののけ)のこと。仏教伝来以前から日本人は物の怪や怨霊といったものをとても怖れていて、仏教がそれら物の怪や怨霊を退治してくれるかも…、ということで、仏教が日本に広まっていったという経緯がある。つまり、仏教側からすれば、「物の怪」のおかげで仏教が広まったようなもの。仏教側にとって「物の怪」は布教を応援してくれるありがたーい存在であり、それが「もっけの幸い」という語源だという。
 他説としては「もっけ」を「めったにないありがたいこと」を表し、「ありがたいことは幸いである」という意味とするものもある。

【スボラ】
 怠け者のことを「スボラ」という。これは江戸時代、修行を怠ける坊主らのことをちょっと言いかえて「ずぼうら」→「ずぼら」というようになったからだという。

 他にも仏教用語は我々の身近にたくさんある。みなさんも探してみられてはいかがだろうか?

(巨椋修(おぐらおさむ)・山口敏太郎事務所)

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